かやくごはんと
明太子ごはん、
どっちがいい?
なんて親子の会話がきこえた。

19時過ぎの電車。

懐かしいような、
羨ましいような、
乾燥しがちな胸のなかに、
すとんと落ちてあたたかい感じ。

開けれるとこ全部開けて、
伸ばせるもの全部伸ばして、
やってるつもりだけど。な。

意識よりもずっと、身体は〈わたし〉に寄り添っている。
理解には程遠く、想像も的外れ。

サックスブルーの目隠しと
マーガレットの一輪挿し
はだしの夢をみていたい。

ほんの少しだけ。
つぎの駅に運ばれるまで。






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