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螺旋の罠

Lコミュにて。



……何もいらない。
もう何もいらないよ。
そんな言葉をもらえただけでヾ(≧∇≦*)ゝ





だって、わたし。

ソフト買ったの遅かったから。



Lにバレンタインチョコあげてないんだw


 どうも昔から文章要約がニガテなんです。

 だもんで、どうしても冗長になっちゃうんです。



 ……いや、情報量が多大すぎるのかな?



 デスノート原作あらすじ + 小話です。



 

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DEATH NOTE デスノート(1)/大場 つぐみ
¥410
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 page.2 L



 ICPOではこの一週間、世界中の警察が追っていた、または刑務所に

 留置されていた犯罪者がわかっているだけで52人心臓麻痺で死亡した

 ことが議題になっている。


 これはLに解決してもらうしかない、という意見が出る。


 Lとは名前も居場所も顔も誰も知らない、世界の迷宮入り事件を解いて

 きた探偵だ。


 会議場にコート姿の男が現れ、Lはとっくにこの事件の捜査を始めている、

 と告げる。

 男はワタリ、Lとコンタクトをとれる唯一の人間だ。


 ワタリの持つPC越しにLは、絶対に許してはならない凶悪な大量殺人事件

 であると言い、ICPOの全面協力を要請する。


 また、犯人は日本人ないし日本に潜伏している、よって捜査本部は日本に

 置くように指示した。



 ネット上では「キラ」と名付けられた「裁く者」の存在が認められはじめていた。

 

 自室にてテレビを見る月。

 その途中に画面が切り替わり、ICPOの全世界同時特別生中継が挟まる。


 画面に出てきて喋るのは、リンド・L・テイラー 通称 L と名乗る人物。

 卓上には「LIND.L.TAILOR」のネームプレートが置かれている。

 

 リンド・L・テイラーはキラに対し「お前のしていることは悪だ」と言葉を送る。

 

 月、デスノートに LIND.L.TAILOR の名前を書く。

 40秒後、リンド・L・テイラー 心臓麻痺で死亡。



 テレビ画面が装飾を施したフォントの「L」に切り替わる。

 「リンド・L・テイラーはテレビ、ネットで報道されていない、本日執行される

 予定だった死刑囚であり、私ではない」

 「だがLという私は実在する さあ私を殺してみろ!!」とメッセージする。


 名前も顔もわからないので、月がデスノートでLを殺すのは無理だった。


 Lは続ける。

 「殺せない人間もいる いいヒントをもらった」

 「全世界同時と銘打ったが中継はこの時間、日本の関東地区にしか流れていない」

 新宿の通り魔を殺したことから絞り込み、人口の多い関東に最初に流したのだった。


 

 画面のあちらとこちらで宣戦布告するLと月。

 「必ずおまえを捜し出して始末する――己が正義だ」



 

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 長々と失礼しておりますf(^ー^;



 まだ顔の見えない状態のL。

 わたしが最初に接したのはアニメ版だったんですけど。

 わくわくしましたね~(〃∇〃)


 たぶん、あのイラストの人物がLなんだろう、という認識はあって

 観てたけれど。

 それでもその掟破り級の大胆な手段に驚いた。



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 【齣間妄想録】 
 

 shita-siabe
   ~page.2 コミックスP80 5コマ目 キラへの宣戦布告のあと~
 
 

 「やはり――日本。関東地方……」
 
 光量の少ない室の中央に据えられた、PC画面の前。
 キラへの最初のメッセージを送り、またキラからの返答――リンド・L・テイラー殺害
という手段の宣戦布告を突きつけられたLは、無意識といったふうに左手の親指を口に寄
せ、かりりと爪を噛む。
 
 テレビ中継のあと、開いておいた日本捜査本部との通信を一旦終え、現在彼はひとり思
索する時間の中にいた。
 
 スクリーンセイバーに切り替わった画面に顔を向けてはいるが、その両目には何も映し
出されてはいない。
 思索が深い証拠なのかもしれなかった。
 
 しばらく座り込んだ姿勢を崩さなかった彼が、ふと思いついたようにマウスに触れた。
 手首は浮かせたまま、指先だけを動かしてマウスを操る。
 ともすればぎこちなく不安定にも見える手つきではあるが、これがLの常態なのだ。
 
 「関東――か」
 
 画面には日本地図が展開される。さらに狙いの箇所をクリックで拡大表示させた。
 
 「茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川……一都六県。どこかにキラがいる」
 
 呟きながらLはさらに狙いを絞り込んでいった。
 
 「茨城。霞ヶ浦、偕楽園、納豆」
 「栃木、は。日光東照宮、餃子、あとはイチゴ」
 「群馬……だるま、こんにゃく、草津温泉か」
 「埼玉は、と。秩父、浦和レッズ、草加煎餅」
 「千葉。房総半島、落花生、成田国際空港も千葉だ」
 「東京――日本の首都、警察庁、マスコミ、政治経済の中心。離島も東京都か」
 「神奈川は。横浜……中華街に馬車道、鎌倉、三浦漁港。なるほど」
 
 Lは各都県の情報を収集している様子だった。下調べといったところか。
 
 「栃木か神奈川」
 
 何を思ったか、声を低めてそう言った。続けて関東エリアの示されているPC画面に指
で触れる。
 
 「……今の気分としては、このあたりと気が合いそうです」
 
 こくりと頷き、それからLは立ち上がった。
 部屋を横断して冷蔵庫に向かう。
 取り出したのは冷凍室からアイスクリーム、それから野菜室のイチゴだった。
 
 「アイスクリームは横浜が日本の発祥。イチゴは栃木の特産。そう上手いこと私の思惑
と合致するとは思えないですがね」
 
 手にしたアイスクリームに語りかけるようにそう言って、ほんの少しだけ頬を笑った形
にゆがめて見せる。
 アイスクリームのカップの蓋を開けてイチゴで飾り付けた。
 その場でイチゴごと、大きめにひと匙すくって口へ運ぶ。
 唇の端がクリームで白くなっている。
 そこへ指をやり、すくってそのまま口の中へと移動させた。
 
 最終的には冷蔵庫の前に座り込んで――ワタリに指定された《囲い》に移動するの手間
を今日は省いて――中身を食べ尽くされたアイスクリームのカップは、最後にはLの舌で
きれいに拭われたところでダストボックスへと消えていった。
 
 「ともあれ、捜査本部は東京。そこを拠点に私はキラと対決する」
 
 食後のコーヒーを淹れてからPCの前に戻る。
 コーヒーカップに4個の角砂糖を次々に落としてかきまぜて――そして。
 
 糖分が冴えた思考をもたらしたのか。
 
 はたと思いがまとまったような光がLの両目に宿り、次の瞬間には行動に出た。
 
 「ワタリ。今、話せるか?」
 
 ワタリからの返答待ちの間にコーヒーを啜る。
 
 『はい、どうしましたか? L』
 
 「気になることがある。本部長は近くに――?」
 
 問いかけながらLは、傍らに置いた砂糖壷からさらに2個の角砂糖をつまんでカップに
放り込んだ。
 
 
 
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 「はい、エルです」



 ってね。

 今日も電話で、そう答えた。

 

 なんかちょっと照れるけど(〃∇〃)





 仕事中の話。

 取引のある会社に、略称で「エル」と発音するところがあるんです。


 「はい、それはエル社(略称)から手配することが決まりました」

 

 の意味で、そう答えるだけなんですけど。


 社内ではどうってことのない電話応答なんですけど。




 あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙ーーーーーー:*:・( ̄∀ ̄)・:*:




 ……なんでもないです。





 今日はコレを読みました。



DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件/西尾 維新
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 いや、コレ。

 すごかった!!!



 著者の西尾維新氏。


 同僚がファンで、けっこうオススメされていたんですが、きっかけが

 なかったもので今までその著作に触れたことはありませんでした。

 

 でも、読んでみて。

 その鬼才ぶりというか奇才ぶりというか、いや、どっちもか。

 尊敬しました。


 駄文書きとしてはうらやましい限りです。

 ……っていうレベルですらないです。

 



 まあ、このページ見てる方そんなにいないだろうからアレですが。

 万が一これから読む予定のある方の目に触れるようなことがあると

 申し訳ないので内容は伏せますけれど。




 読後の心情としては



 「絶対にもう一度読まないと!!」 



 のひとことに尽きます。

 


 ここまで切実にそう思った小説と巡り会ったのははじめてかもしれない。

 

 

 好きで好きで読み返したい作品、というのはいくらでもある。

 でも、そういう次元ではなくて、「再読しなければいけない」のです。

 wantではなくmustなんです。



 次に読むときは、最初に読んだときと絶対に違う感じ方をするはずだ、

 というのが手に取るようにわかるので。



 一冊で二度おいしいです。

 いや、二度以上おいしいのかもしれません。

 二度目読んだら、また次もあるかも……。



 芋焼酎級です。

 水で割ってもよし。

 お湯で割ってもよし。

 ロックでもよし。

 


 ……L好きなのにたとえ話が甘味の方向に行かないのは

 ただ単にここんとこ太ってきたからですf(^ー^;

 




 夜におやつ食べるの、もうやめる・°・(ノД`)・°・

 

 



 



 さっき行ったゲーム屋さんでは売り切れてたなあ。

 まだ品薄なのかしら。

 

エル ザ プロローグ トゥ DEATH NOTE ~螺旋の罠~
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 螺旋の罠。

 だいぶ慣れましたね~。

 いったい何度やったんだろう……。



 ゆうべ、酔っぱらってて。

 ついうっかりヤっちゃいました。




 船倉の大トラップで、ガスの元栓を閉めるより先に

 レンチ使って どかーーーん なった(〃∇〃)

 



 これ、やったの初めてです。

 だって、普通に考えればわかるもんねf(^ー^;

 あぶねぇってw



 どうでもいいんですけど、トラップ解除のとき。

 データ作り始めたばっかりで、手持ちの消費アイテムが少ないとき。


 

 「なにか叩くものがあれば ってLにアドバイスされて。

 

 

 ハンマーの代用としてミニバールを使おうと思ったんですけど。



 効果がないってどういうことよ・°・(ノД`)・°・



 叩けるって。

 立派に叩けるって、バールでも!!!

 


 ――とか思った。 



 いや、もしかしたらミニバールのミニ度が、わたしが思ってるよりも

 かなりミニなんだったらアレだけどf(^ー^;


 


 今プレイしているデータは、性別=男子です。

 最初は女子でやってました。



 さすがにいろいろ覚えているので、1周目でラストまで辿り着きました。

 再挑戦なしで船が爆発しないエンディングでした。

 


 ストーリーの節々で、Lが言ってくれる台詞もちょっと違うんですね。

 



 「あなたのような相棒」 って言ってくれたのがうれしかった。




 相棒。

 なんかいい響き:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

 



 男子どうしの「絆」ってのは、それはそれは強いんでしょうね。

 女子としてうらやましいです。

 


 学生時代に、男子同士でじゃれてるのが単純にうらやましかった

 気分に似てると思う。

 ……ああ、決して妙な意味じゃなくてw



 連帯感というか、仲間意識というか。

 そういうのって、なんかいいですよね。

 



 わたし女子だけれども。

 尊敬する男子には 「相棒」 って言われたいですわあ(〃∇〃)






 そんなわたしの男子キャラ。

 ちょっとずつLを手懐けてます。



 さっき親密度が3まで上がったんですけど。

 その前段階の写真が残っているので、まずこちらから。





 《Lと捜査員の親密度 1→2に上がったとき》


lv1→lv2



 気に入っていただけたようで、ひとまず安心☆

 

 ……でも、リアルに選んだとしたら、わたしのセンスだと

 駄菓子ばっかり選ぶはずなんですけどねw

 「あんず棒」とか。あと10円の「ヨーグル」とかあげて反応見たい。

 




 【食べたい度x1 のおやつをあげる】



lv2_h1

 うあ。

 睨んでるよ、睨んでる。

 こえぇぇぇ((((;゜Д゜)))


 曲がりなりにも「甘いもの」の食後にできる表情じゃないってw



 

 【食べたい度x2 のおやつをあげる】



lv2_h2


 

 何でもありません、な視線じゃないですってば!!!

 はっきり言ってもらったほうが……f(^ー^;

 



 【食べたい度x3 のおやつをあげる】



lv2_h3



 ようやく和解ヽ(゜▽、゜)ノ

 その表情、なかなかよかったですw


 ※「天宮」は男子捜査員の苗字です




 【食べたい度x4のおやつをあげる】



lv2_h3



 (・∀・) ヽ(^^ < よしよし


 ってしてあげたい感じですわ^^

 さわやかな笑顔――いや、こちらのキャラは男子だから。

 そんなサービスはアレだって。だはは。




 【食べたい度x5 のおやつをあげる】



lv2_5h



 なんか、びっくり顔なんですよね~。

 びっくりするほど満足だったんでしょうか。


 最初のプレイデータのときは、食べたい度x5のおやつばっかり

 あげてたから、こればっかり見てたんですけど。


 なんとなく、ひとつ前の写真のがカワイイとか思った。




 

 続きはまた後日(`・ω・´)ゞ 





 


 漫画・デスノートを記事にしてみようと思います。

 各話あらすじ + 小話 という構成でやってみます。


 小話は、各話のコマとコマの間にあんなことがあったり――

 なんていう妄想系の二次創作です。

 

 

 できるかぎり続けようかと(〃∇〃)

 

 


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DEATH NOTE デスノート(1)/大場 つぐみ
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 page.1 退屈



 退屈な死神が人間界に「死神のノート」を落とす。

 顔を思い浮かべつつ名前を書くと対象が死ぬ――「デスノート」。

 

 落とされたデスノートを拾ったのは、優等生・夜神 月(やがみ らいと)。

 

 馬鹿にしつつもTVのニュースで報道されていた、立て籠もり事件を起こした

 新宿の通り魔の名前をノートに書いて死亡させる。

 続けて悪質なナンパ男も同様に殺害し、ノートの威力が本物であると確信。

 


 その後、月は「デスノートで世の中を変えてやる」と凶悪犯の名前を書き続ける。

 死因を指定せずに名前を書くと心臓麻痺になる、というノートのルールに沿い

 裁きをくだす者の存在を世に知らしめる計画。


 

 月がノートを拾った5日後、月の前にデスノートの落とし主である死神・リューク

 が現れる。

 ノートを使った者以外には、元の持ち主たる死神の姿や声が認知されない。

 リューク曰く「デスノートが 人間 月 と 死神 リューク をつなぐ絆」



 1週間。世界中の犯罪者が立て続けに心臓麻痺で死んでいく。

 この件がICPO(国際刑事警察機構会議)の議題に上がる。


 PC画面越しにその様子を見る男。

 フローリングの床に片膝を立てて座っており、顔は見えない。

 PCそのものもキーボードも床の上に直接置いてある。

 「この事件 いくら私でも警察の手を借りないわけにはいくまい」と言う。




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 page.1 Lの出番は最後のひとコマだけ。

 顔見えないのが奥ゆかしいですね(〃∇〃)

 


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 【齣間妄想録】 
 
 ousuban
   ~page.1 最終コマのその後~
 
 
 彼は部屋でひとり、PC画面を見つめていた。
 これから起きるであろう大きな物事への思いや想いが静寂の中に「見える」ような気に
さえなる――彼は我知らずといった流れるような仕草で、左手のひとさし指を口許へやる。
 
 ふと立ち上がり、彼はフローリングの床をぺたぺたと踏んで広い室の片隅へ向かった。
 静かな室に、ちいさく低く唸る音。冷蔵庫だ。
 
 家庭用としてはいささか仰々しいサイズの冷蔵庫。
 その扉を開けて、彼は身をかがめて中をのぞき込む。
 
 中にはぎっしりと食品が詰まっていた。
 プリン、桃、ゼリー、水ようかん、チョコレート、甘栗、ブラウニー……
 その他もろもろ、どれもこれもが甘いものであった。
 
 「ええと……これ。と、これ――でよしとしましょう」
 
 彼が取り出したのは密閉包装されたカステラ、そしてイチゴであった。
 
 「本当はもう少しこってりした甘みが欲しいところですが」
 
 言いつつ、冷蔵庫の扉を閉める。
 
 彼の閉じた扉には、マグネットでメモが止めてあった。
 流麗な筆跡の書き付けを読み下し、彼はそれに向かってこくりと頷く。
 
 「そうですね、わかっています、ワタリ。クリームはうっかりこぼすとあとが大変です
からね。ワタリが帰ってくるまで我慢します」
 
 ほんの少しだけ笑ったように顔をゆがめて、彼は冷蔵庫から遠ざかる。
 
 冷蔵庫に貼られたメモの内容はこうだった。
 
 『 Dear.L
   しばらく出張いたします。
   私の留守中、くれぐれもペース配分を考えて召し上がってください。
   可及的速やかに帰還するよう心掛けます。
   尚、可能な限り食事は《囲い》の中で摂っていただけるよう願います。
                                  W 』
 
 彼は食料を手に、メモによって指定された《囲い》に座り込んでいる。
 木の柵でできた《囲い》――おそらくペット用のケージであるのだが、彼がそれに気づ
いているのかは微妙なところである。
 
 彼の食料を揃えるのも、部屋を掃除するのも通常はワタリの仕事だ。
 だが、現在ワタリは出張中であるわけで、こういう場面では言いつけに背くのは失策だ
ということは彼も理解しているわけで――
 
 要するにワタリが
 『この中なら食べこぼしても問題なし』
 『でもクリームは時間がたつと面倒だから勘弁』
 と言外に伝えていることだけは彼には理解できていたのだ。
 
 《囲い》から手の届くところに配置された食器棚に長い腕を伸ばして皿を取り出す。
 そして彼は封を開けてカステラを並べて、その上にイチゴを飾った。
 しばし腕組みをして眺めてから、フォークに刺して口に運ぶ。
 
 「やはり少々もの足りませんね……。ケーキにはクリームがないと魅力が半減……いや、
ワタリの出張に免じて20%減です」
 
 どうやら現在の彼の味覚が望んでいるのはショートケーキだったようだ。
 
 「ワタリが早く戻れるといいんですけど」
 
 おそらくワタリも早く戻りたいと考えているだろう。
 どことなく心ここにあらずの雰囲気を放つ彼のフォークの隙間からは、カステラのかけ
らが床に落下しているのだから。
 
 そんな時。
 室の中央の床に置かれたPCから呼び出し音が鳴る。
 ワタリからの通信だ。  
 
 「ワタリ――どうした?」
 
 《囲い》を跨ぎ越して、PCの前に転がるように座を移す。
 
 『今、よろしいですか? L 』
 
 彼の手にはイチゴごとフォークに刺した、カステラのひと切れがあった。
 ぺたぺたと床を歩くごとに、カステラからはかけらが落ちてゆく。
 
 (大丈夫ですけれど……部屋を少し汚してしまいましたかね)
 
 自分の踏んだ数歩を振り返って、しでかした悪戯を言い出せない子供のような表情を
彼――LはPC画面に向かって作っていた。
 
 

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