昨日、父の合唱の発表があったので、見に行きました。

いくつかのグループの発表があり、その後、オペラ歌手のゲスト出演がありました。

オペラ歌手、すごいです。

オペラ歌手というか、声楽家っていうのかな。

ジャズから始まって、クラッシックを歌い、日本の曲も歌い…私は荒城の月で寝てしまい、その後はどんな感じだったのかわかりませんが、とにかく幅広く歌っていました。

声量、半端ないです。

弱く歌っててもちゃんと聞こえるし。

もちろんメロディ正確で、表現力豊か。

上手い歌手って、こういう人のこと言うんだなぁと思いました。

 

で、その人を見ながら思ってたのは、もちろん我らが櫻井敦司のことです。

あっちゃん、この人に比べたら声量もないし外す時だってあるし声掠れたり出にくそうだったりすることあるし、下手なんだけど、だからといって私は全然この人を好きにならないんだよなぁ、と。

じゃあ、あっちゃんの何がそんなに良いんだろう?と。

声もあっちゃんの方が好きだし(顔もあっちゃんの方が好きだし)、やっぱり…表現力ってところかなぁ。

その人も表現力豊かなんだけど、めっちゃ余裕なんですよね。正確というか。

動きも目線も歌の強弱とかも、正しいとされることをやってる、という感じ。

きっと本人的にはいろいろ模索しつつやってるんだろうけど、圧倒的にコレです!っていう雰囲気なんです。

あっちゃんは、なんつーか…もっと、精一杯な感じ。

この曲の正解はこういう歌い方ですよ、という雰囲気は全然しませんよね。

全力で精一杯伝えようと表現しようとしてる。

もしくは全力で曲に入り込んで表現しようとしてる。

なんかこう書くとすごく素人っぽいような感じしますが、あっちゃんの謙虚な姿勢がそうさせるんじゃないかなぁと思います。

素とのギャップとか、歌手として以外のことも良いとこ盛りだくさんだけど、歌手としてのあっちゃんに対してはそこが好きかな。私は。

なんて思いながら聞いていました。

 

そして、今それをこうやって書いていて、その魅力って、あっちゃんだけじゃなくメンバーみんなに言えることだよなぁと思いました。

めっちゃ上手いバンド…じゃないですよね、こんだけ長くやってても。

それでも魅力的なのは、1曲ずつ良くなるようにってやってるからだろうなぁと思います。

「みんなBUCK-TICKの曲好きで来てるんでしょ?正解やってあげるわ」っていう雰囲気じゃないもんね。

精一杯伝えようとして、精一杯良いものにしようとしてやってる感じしますよね。

すごくテクを評価されたバンドじゃないからこそ、そういう謙虚な姿勢でいられるのかなぁと思います。