先日、ジェンダーにとらわれない子育てという講座に参加したのですが、その時の講師は大学教授でした。

なので長年の歴史や研究結果やデータも持ってるし、今の大学生ぐらいの年齢層の意見もわかっているという人でした。

そして、今度はドラァグクイーンと考える性の多様性という講座に参加してきました。

前に出てお話するのは、講師という感じではなく、ドラァグクイーン本人です。

 

二人のドラァグクイーンが登場した瞬間、参加者が「わぁ」って思ったのが雰囲気でわかりました。

私たちならわかりますよね?メンバーが登場した瞬間の高揚。

べつに好きな人じゃないので、嬉しいとかそういう感情はないんでしょうけど、見てる人たちの気持ちが「わぁ」ってなったのがわかりました。

地味な、地域の「〇〇会館」ってところに、ド派手でデカい二人は圧倒的でした。

そして、美しいんです。

まぁ私はアニイとか見てるからメイクの濃さには慣れてて美しいと感じましたが、他にはけばけばしいという印象だけの人もいるかもしれません。

姿勢や立ち振る舞いも上品なんです。けばけばしいけど、美しいです。

 

そのドラァグクイーンのメイク、ドラァグメイクと呼んでましたが、男性がすると女性っぽくなるけど、不思議なことに女性がすると男性っぽくなるそうです。

へぇ~不思議~と思いましたが、宝塚の人たちが思い浮かび、なるほどと思いました。

 

お話の中で、性は4種類あるという話がありました。

まず1つ目は、生まれた時にわかる身体的な性がどちらか。

2つ目は、心の性がどちらか。自分が男であるとか女であるとか。

3つ目は、性的対象がどちらか。

4つ目は、表現する性がどちらか。

めっちゃ簡単なのは、男の身体で生まれて、心も男で、性的対象は女で、表現する性は男、という場合とその逆。

割合的にも多いと思います。

そして、わかりやすいのは、上の中で性的対象が女じゃなく男っていう場合がゲイ。逆がレズビアン。両方なのがバイセクシャルですよね。

つまりLGBTQのLGBは、性的対象で決まります。

ややこしいのは、身体的には男で心の性は女…これだけならトランスジェンダーですが、性的対象も女だと、レズビアンになるのです。身体的に男でも。

うーん、これややこしい…。英語で「お腹すいてないの?」の質問に、すいてる時「No」って答えるみたいなややこしさ。

そして、身体的に男性、心も男、性的対象は女、表現する性が女って場合もあります。女装が趣味って人とか。

私の周りにもいます。でも妻や子には言えないんですって。女装ぐらい全然すればいいのにって私は思いますが…。

とにかく、いろんなパターンがあって、Qまで考えるとホント性は2種類なんかじゃないんだなぁと思います。

身体的な性が一番わかりやすいかなと思いますが、前のジェンダー講座で、身体的にも1万人に1人ぐらいの割合だったかな?どっちつかずとかどっちもあるという場合を紹介していたので、パキッと2種類に分けることはできません。

この世には男と女2種類しかいないんだから…みたいな言い方がありますが、全然もっとたくさんいるよ!って感じですね。

 

ドラァグクイーンの歴史みたいな話もありました。

最初はゲイの人だったそうで、「あんたの好きな女ってこういう風でしょ」って感じで女装をしたのが始まりだったそうです。

なので、女性になる、女性に近付くのではなく、皮肉みたいなものも込められていたんです。

それでメイクも大げさ、着るものも裾を引きずるようなものになり、引きずる(drag)から名前が付いたそうです。

今もドラァグクイーンを名乗る人たちは、一般的な女みたいな感じでもなく、そこ目指してもいないんです。

ちょっと露悪的というか、美醜の両方を表現してるという言い方してたかな(そこで私は当然「美醜ラーブ」と脳内で再生され始めました♪)そういう人が多いそうです。

でも自由だって言ってました。自分がドラァグクイーンだと言えばそうだ、と。

そして今や、ドラァグクイーンになりたいですと言ってくる人も、ドラァグメイクを学びたいという人も女性の方が多いそうです。

私なんか毎日化粧するの面倒だなーと思ってる方なので、不思議~と思いますが、やっぱキレイですもんね。憧れる気持ちもわかります。

 

SNSに載せるのOKとのことだったので、写真も。