遠野氏との親子関係のニュースが出てすぐに、図書館で遠野氏の本を予約しました。

(でも、なんで「遠野」なんでしょうね?それが本名なのかな?…とかいう詮索をされるの嫌だろうなぁと思いつつ…)

芥川賞受賞作家の本は、けっこう予約待ちのことが多いんです。

何冊も入ってても、何十人も待ってたり。

でも、なぜか遠野氏の本は1冊は貸出可で、1冊だけ貸出中でした。

両方予約をして、すぐに貸出可だった方の「改良」を借りました。

借りる時には「次の人が待ってます」状態だったので、たまたまタイミングが良かったんでしょうか…?

それとも、BUCK-TICKファン…?

この市内に、私の知ってる人以外でファンいるの…?

あ、私の知ってるファンが予約したのかもしれませんが笑

 

てことで、「改良」読みました。

なんか…わざわざここに感想書くのも…おかしい?笑

私はすっかり感想を書く気満々でしたが…(^_^;)

まぁいいや。読書感想文的な感じで、ね。

ここから↓

 

私は「改良」を読みました。

この作品を読み前に、あっちゃんと遠野氏の対談を読んでしまっていたこともあり、ついついあっちゃんの立場を想像しながら読んでしまいました。

それと同時に、遠野氏の境遇を勝手に想像しつつ、そちらの立場に立っての想像もしながら読んでいました。

正直なところ、つまらなかったら嫌だなあという気持ちが一番強くありました。

がっかりしたくないと思いつつ、がっかりする準備をしながら読んだように思います。

しかし作品は、読み手のそのような雑事を一掃させるようなストーリーでした。

全然、つまらないものではなかったです。

つまらないの対義語は面白いかもしれませんが、面白いという印象もありません。

ハッピーでもないしミステリアスでもないしハラハラドキドキもしません。

でも、退屈することなく一気に読み終えました。

全然、つまらなくないです。

ただ、つい顔をしかめてしまうシーンがありました。

そのシーン以外でも、自分だったら嫌だと思うことばかりでした。

物語だから良いのだと思います。

読み終えてまず思ったことは、やはり対談のことでした。

こりゃあっちゃん「実体験じゃないよね」って何回も確認しちゃうわ…と思いました。

実体験だったら嫌というより、心配になってしまうのだと思います。

そしてあっちゃんの「ショックでした」という言葉がとても正直だと思いました。

自分の子がこれを書いたとしたら…さぞかしショックだと思います。

知らない作家さんの作品だと思って読めばなんとも思いませんが、私もあっちゃんの息子が書いたと思うと、複雑な気持ちです。

自分の親や子に勧められるような内容ではないからです。

そして私がこの作品に好感が持てるのも、自分の親や子に勧められるような内容ではないからです。

人に勧められないような、自分だったら嫌だなあと思うような内容のこの作品に、私は好感を持ちました。

少なくとも私は、予約しているもう一冊が手元に来たらすぐに読んでしまうことと思います。

 

↑こんな感じで。原稿用紙2枚分ぐらいで。感想でした。

作品の中で「美」に対する思いみたいなのがいろんな人から出てくるのですが、そういうところは無意識下であっちゃんが美しいことが影響してるのかもなぁと思いました。(こういう変な詮索も嫌だとは思いますが…)

たぶん、完全にあっちゃんの息子だということを切り離して作品だけを読むことはできないと思いますが(っていうかあっちゃんの息子ってことで読んでるしね、元々)、これからも読んでいきたいと思いました。

つまらなくなくてよかったー笑