今日は祖父の誕生日です。
98歳になりました。
今年に入ってから、隣の実家で暮らしています。
次女をかわいがってくれています。
98歳差…すごいなぁ。
祖父は長男ですが、先日
「きょうだいたちは、まだ生きてるの?」
と聞いたところ、
「だいたい、死んだ」
と、ザックリした答えでした(笑)
一番下は私も知っていて、祖父が戦争から帰ってきたら生まれていたという、22歳差です。
そのすぐ後に祖父も結婚して子ども(私の母)が生まれてるので、祖父からみたら自分の一番下の弟と自分の娘の年齢が近いということになります。
その一番下の弟さんは、もう亡くなっています。なんならその息子さんも片方亡くなっています。
やっぱり長生きだと、順番とか関係なく先に逝ってしまったりするんですよね…。
その祖父ですが、戦時中の話も時々聞いたりします。
祖父は海軍だったので、先日、船の上での話を聞きました。
ナントカっていうお偉いさん(Aさんとします)の女房役だったという祖父。
私は
「女房役!?女房役って、どんなことするの!?」
ちょっと前のめりに聞いてしまいました(^_^;)
「女房だから、そりゃ、いろいろ。身の回りの世話だのなんだの」
その「なんだの」が気になるわ(笑)
だって祖父
「俺ぁ若いころ、顔がかわいらしかったでな。女房役になったんだで」
という説明のしかただったんだもん。
その日は、Aさんの食事の用意をする話をしていました。
船が呉かな?に留まっている間は、Aさんは実家が近かったらしく、実家に泊まりに行っていたとのこと。
でもお偉いさんなのでAさん用の朝食は別で用意されていて、祖父がそれを運んだりしていたそうです。
実家で朝食を食べていたAさんは祖父に
「やるから、おまえ食べろ」
と言ってくれたそうで、祖父は呉にいる間ずっとお偉いさん用のAさんの朝食を食べられたそうです。
ちなみに自分の食事は、食堂のようなところで食べるらしく、その準備も交代でやっていたとのこと。
Aさんより下の立場のBさんには目をつけられていて、「いただきます」の時に
「おまえ、ちょっとこっち来い」
とBさんに呼ばれ
「手を見せてみろ」
と言われ両手を見せると
「手が汚い。洗ってこい」
と言われるそうです。
手を洗う場所は船の端にあって、そこまで行って戻ってくると食事時間がだいぶ過ぎてしまうそうで。
要は、いじわるで言ってるんです。
それまで食事の準備をしていたので、手が汚れてるはずがないのに、わざとそういうことを言うのです。
しかし祖父は逆らえず、洗いに行ったそうです。
でもまぁ、そこは祖父もこずるいところがあるので、半分ぐらい行って見えなくなったところでサッと引き返してなんでもない顔をして食事したりしていたそうですが…。
そんな、停泊中の話を聞きました。
私の記憶では、私の小さいころから祖父は「おじいちゃん」という感じだったので、若いころのことは想像できないのですが、また次女を遊ばせながらいろいろ聞きたいと思います。