ウチは、中日新聞という新聞をとってます。
名古屋っぽいでしょ(^_^;)
その中日新聞に、偏愛蔵書室というコーナーがあって、以前そこに「家畜人ヤプー」という本が紹介されていました。
沼正三氏の作品です。
最近、引きこもってるので、読む時間あるだろうと、図書館で借りてみました。
本棚にはなく閉架図書だったので、リクエストカードを書いて出してきてもらいました。
「こちらでよろしいでしょうか?」
と見せられたのが、なんだか見たことあるような雰囲気…。


そうです、宇野亜喜良氏の絵だったんです。
左側が表紙、右側が裏表紙です。
それにしても変態っぽいですよね(^_^;)
その偏愛蔵書室というコーナーは、こういう変態っぽい本ばかりを紹介してるのです。
中にも数枚挿絵がありました。
これが一番ステキかな。

設定は、SFで…何世紀か忘れましたがとにかく未来の話です。
そこでは白人のみが「人間」で、黒人は「半人間」、黄色人(というか日本人に限られてるのかな?)はなんと家具なんです。
家具と言っても、生きてる家具です。
ヤプーと呼ばれます。
ヤプー(日本人)は人間(白人)の使いやすいように用途によっていろいろ改造されてます。
すごく小さくしてオルゴール箱みたいにオーケストラを演奏させたり。
バッグとして使うヤプーは、肺を一つ取ってあって、胸の扉を開いたらメイク道具がそこに収めてあったり。
上の挿絵は、女性のオナニー用のヤプーで、身長を半分にしたり毛を抜いて肌触りを良くして、足の間にすんなり収まるようにしてあります。
で、ペニスから取った海綿体を舌に入れて伸縮可能にしてあります。
舌の長さも注文で、これは全長25センチ、唇外長19センチという設定になってます。
シモばかりでスミマセンが、尿や便も、命令もしくはテレパシーでヤプーを呼んで、股の間に入ったヤプーに飲ませたり食べさせたりするんです。
変態な設定でしょ(^_^;)
とにかく、こういう細かい設定の説明が至る所にされていて、正直最後の方は飛ばし読みをしてしまったのですが、おもしろいのは、ヤプーに対する命令はヤプー語で行うことです。
もちろん、それは日本語です。
よく小説では、日本語以外の言語をカタカナ表記にしたりしますが、ここでは逆で、ヤプーに対する命令だけ「オダマリ」とか書いてあるんです。
ストーリーは、はっきり言って「?」な感じ。
というのも、この続きに完結編があるらしく、この本自体は「なんでここで終わり!?」状態です。
(私にとってはどうでもいい)設定が細かすぎてかなり後半いい加減に読んでしまったのですが、ストーリーは気になるので、完結編も読みたいなぁ。
一歩引いて読むと「しょーもな…」という感想しか持てないと思いますが(笑)、よくもまぁこんな緻密な設定したなぁと感心すると思います。
そんなに…すごくオススメってわけでもないですけど、一応BUCK-TICKとも少しは繋がりあるので(絵が)、紹介しました。
あ、たぶんけっこう古い本だと思います。
このタイトルの字体からもわかると思いますが。
どうも石森章太郎氏による劇画版(?)も出てるようなので、有名なのかな?
読んだことある方、いらっしゃいますか??