この間、言葉について書きましたが、私は基本的に方言が大好きです。
汚いと言われる名古屋弁も好きだし、他から来た人ももっとその土地の言葉でしゃべればいーのに、と思います。
 
といっても、私はバリバリの名古屋弁ってわけじゃないんです。
父親が岐阜、母親が三河地方出身だし、住んでるのも名古屋市じゃないし。
なので、入り混じってます。
「もう寝やー」
とも言うし、
「もう寝りん」(←こっち三河弁。三河弁の特徴は「じゃん」「だら」「りん」と言われています)
とも言います。
それでも、北海道出身の夫からしてみれば、すげー名古屋っぽいらしいですが(^_^;
 
で、私が使わなくて、たぶん全国的に使われてないけど、夫が使うすげー便利だなぁと思う言葉があるんです。
便利語って呼んでるのですが、それは
「押ささる」
って言い方。
初めて聞いた時は「おささる?見ざる、聞かざる、…おささる?」みたいに思ったのですが、今じゃすっかり馴染んでます。
どういう時に使うかというと、押したくもないのに押しちゃった時です。
わざとじゃなく、押す意図もなく押してしまった時。
「あれ?テレビつけた?」
「いや今リモコン押ささったの」
のように使います。
たまたま手で触れちゃって、テレビをつけるつもりじゃないけどONにしてしまった、という時。
私だったら
「押しちゃったの」
と言うところですが、そうすると
「どうして押しちゃったの?」
ということにもなりかねません。
先にお風呂に入ると言っておきながらテレビが見たくなってつい押しちゃった、みたいに、意図を持ってした行為にも使えるので。
 
もちろん「押す」以外の動詞にも使えます。
慣れるとすごく便利なので、全国で使えばいーのにと思います。
微妙に受動的な言い方が、雰囲気出るでしょ?
 
夫が使わないけど私が使う便利語は、「えらい」です。
「だるい」ともちょっと違うんだよなぁ~…。
「だるい」は、身体的なことのみ指すのに対して、「えらい」はもっと心理的なんです。
それに、これは一部かもしれないけど、
「それはちょっとえらいんじゃない?」
のように、「無理」という意味で使ったりもします。
でも、
「それはちょっと無理じゃない?」
よりも柔らかいというか、あ、「困難」ぐらいのニュアンスです。
「それはちょっと難しいんじゃない?」
…うーん…もうちょっと相手を思いやってる感じなんだけどなぁ…。
まぁでも、そんな感じの「えらい」、便利です。
ただ「偉い」って言葉があるので、かぶってるのが不便ですね…。