両親が住んでいた家は跡取りである私のために大学進学時に新築してくれたものだ。

子供たちを引き取ったのでそこには私たちが住むことに。

祖父母が住んでいた築80年の家を車いす用にリフォームして両親が引っ越すこととなった。

 

数社から見積もりと提案を頂いていて検討。

だが、私が仕事に行っている隙に父が〇〇〇ホームさんと契約を済ませてしまった。

どこをどう直すのか、私は金額すら知らない状態。

 

耳が遠いのに補聴器を付けない父。

聞こえていないのにテキトーに返事をする。

これがその時もトラブルを生んだ。

 

まず、車いすではトイレに行けない。(笑)

無かったはずの壁がトイレの出入り口前に出来ており、車いすが回転できない。

仕方なく居室の壁をぶち壊し、部屋からも直接トイレに行けるようにした。

だが今度は、トイレへの段差を車いすでは乗り越えられない。

 

一生懸命やってくれている営業マンには申し訳ないけど、そもそもみんな車いすでの生活に関する知識不足だったんだと思う。

僅かな段差であっても乗り越えられないのだ。

 

そして玄関。

10畳くらいある玄関の土間だけでも6畳くらい。

当然、スロープを設置・・・段差が設けられていた。何で~!

めっちゃスペース的に余裕あるのに。

今でも謎だ。

 

母の居室は床暖房にしてフローリング・・・になってなーい!

掘りごたつを死守した父の意見で、畳の上に介護ベッドだ。

掘りごたつを使うことは絶対ないのに。

 

リビングも床暖房にすればよいのに、何故かガスの暖房機を設置している。

ガスのホースがむき出しで危ない。

床にそのままガス暖房機を置いているので、母は寒くても付けることができない。

エアコンのみだ。

車いすなのでホットカーペットも敷けない。

こたつも無理だ。

絨毯を敷いていたがこれもわずかな段差ができるため車いすでは・・・。

 

そしてソファー。

車いすの座面とソファの座面の高さを考えて選ばないと、座ったら一人ではもう立ち上がれない。

手すりが必須だ。

 

キッチン。

何でガス!

こちらも後でIHにしてもらった。

アイランドキッチンにしてないだけましだな。

車いすの場合、一時期はやったアイランドキッチンは致命傷だ。

 

パントリー。

何故、折れ戸!

車いすでは開けることができない。

 

・・・庭の水栓まわり。

どうしてコンクリートで囲んで角をとんがらせた?

ここ要らないっていったよね?

車を出し入れするときにこするんですけどー。

後で角のコンクリートを壊してもらったけど、それでもこすりそうになる。

 

で、庭の半分だけコンクリートで埋めたのは何のため?

 

結局、バリアフリーになっていたのは、廊下とキッチンとリビングだけだった。

とまぁ、とにかく失敗だらけの介護用リフォームとなった。

ご参考までに。(笑)