「はい、守護霊団集合!」
これは、どういうことですか!?
私は説教を始めた。
結婚当初から夫は生活費を渡してはくれなかった。
自分で稼いだお金は自分のもの。
家族を養う?何で?っていう考え方の人も世の中にいるとは聞いたことがあったが、夫はたぶんそうなんだろう。
というわけで、仙台転勤の夫について会社を辞めた私。
・・・甘かった。
「失業保険があるだろう。それで生活すれば。」
財布の中には500円だけ。
給料日まであと3日、家族4人を食べさせなければならない。
当時の生活はとにかく貧乏だった。
夫以外。(笑)
朝ごはんは子供たちが食べ残したパン耳だけ。
晩御飯のおかずは私にはない。
ジーパンに穴の開いたトレーナー。下着も買えない。
髪を切りに行けるのは数か月に一度だけなので、伸ばしっぱなしだ。
給食費の請求がきた。
自分のキャリアを捨てて転勤についてきた私にこの仕打ち。
これは一体どういうことやねん!?と説教する相手は、私の守護霊団である。(笑)
「お米がない。お金がなくてお米を買うことすらできない。」
「子供たちにおやつを買うこともできない。」
「君たちは『守護霊』という名前でありながら、私一人を守護することもできないのか!」
しっかり説教して、あーすっきりした。
それからは、、、
子供の同級生のお母さんから電話がきた。
「実家が農家なの。古米が余ってとても困っているのでもらってくれない?」
同じマンションの老夫婦からケーキが届いた。
「もらったんだけど、私たちではこんなにたくさん食べきれなくて。」
隣の奥さんから
「これうちの子のおさがりなんだけど着る?」と服を分けていただいた。
実家から仕送りがきた。
何も言ってないのに。
全て解決である。
「はい。集合!」
先日はすまなかった。君たちはすごい。これからもよろしくね。と謝った。(笑)
そして、「貧乏は敵だ」という座右の銘ができた。
数年後、私が再婚すると霊視したHさんが言った。
「守護天使たちがもっと我儘言っていいんだよって言ってるよ。」
えっ、Mなの?
Mなのか私の守護霊たちは。(笑)
