9月になった。
駐車場に車を停め会社まで歩く。
7時過ぎのこの時間帯、光の加減が最高なのだ。
街路樹の幹の周囲にはオーラが幾層も観察できる。

うん、やっぱり植物のオーラって奇麗だぁ。
「今朝も見せてくれてありがとうね!」
 

その日もご機嫌で仕事を済ませて帰宅すると、水道局からお手紙が。

漏水している恐れがあるので直ぐに業者に見てもらってくださいだと。
記載されている検針のデータをみても実際にどの程度なのか全然想像がつかない。
数十トン単位の水が漏れているらしいことはわかった。

翌朝、水道局に確認してみる。
業者の手配も市役所でしてくれるそうだけど、
「直ぐには手配できません。待っている余裕はありませんよ!と窓口のお姉さん。

どうやらものすごい量がじゃんじゃん流れている数値だそうだ。
真っ青になる。
厄年、またか!

ネット検索しまくり来てもらった業者のお兄さん。
耳を澄ませて「あー、水漏れの音、してますね。ザーって。」
どんだけ耳がいいんだ!
全然何の音もしないそー。

そこからはプロのお仕事だった。
なにやら細長い棒のような器具を聴診器のように耳に当てて漏水の箇所を探る。

ほどなく、「ここです。」
庭の水道栓のコンクリートの下じゃん。
そりゃー、気づかないわ。

お兄さんたちはあっという間にコンクリートを砕き、手早く補修を済ませると新しいコンクリートで埋め直してくれた。
「確かなことは言えませんが、きっと請求はされないと思いますよ。されてもこれまでと同じ程度の金額でしょう。」

そうなの!?
喜んで帰宅した夫に告げると
「えー、俺のうちで漏水した時にはしっかり十万円以上取られたよ!」
仕事の都合上、別居結婚しているので夫は夫で持ち家があるのだ。

市が違うからかなぁ?
厄払いもしたしきっと大丈夫!

そう、大丈夫だった。
請求はいつもと同じ。

すごいな厄払いの効果。
神様と知らせてくれた水道局、業者に感謝だ。