”旬”という言葉が好きだ。
食べ物の最も味の良い出盛りの時期。
物事を行うのに最も適した時期。
千葉の田舎で暮らし始めて25年。
”旬”のサイクルは、田舎暮らしの方がきっとはっきりと感じることができる。
春の芽吹きの季節は、山菜や筍。
結構、どこの竹林も知り合いの知り合いのものだったりして、ほんの1、2週間の間に、いったい何本の筍をいただくのやら。
毎年、飽きるほど食べさせてもらって、幸せ。
庭の梅が咲き、近所の桜が咲き、隣の庭の桃が咲いて、ひとつの季節が過ぎる。
初夏には、庭の梅がまん丸の実を付ける。
それを、毎日眺めて採り時を見極めるのが結構楽しみ。
葉っぱと見分けがつかない緑色だった実が、はっきりとした黄色になればOKのサイン。
採った梅は、梅干しになる。
夏は、庭がにわか家庭菜園になる。
作るのは旦那、食べるのはワタシ。
茄子、トマト、きゅうり、唐辛子、インゲン、バジル…今年のラインナップ。
今年は、バジルが良い出来で、週末のランチはバジルパスタばかり作っている。
夏が旬と言えば、もうひとつ…桃。
毎年、決まった桃農園の直売所で買う桃が定番。
山梨県の国道沿いにある、桃の季節だけあるお店で、最高に甘くて美味しい。
桃の季節にそちらへ行けなかければ、我が家ではその年は桃を食べずに終わる。
秋は、やっぱり秋刀魚やキノコ。
そして、何より楽しみなのは、栗。
地元の野菜の直売所へ行って、1㎏入りの栗を2袋買ってくる。
地元で採れたものだからお値段も安くて、しかも粒ぞろい。
栗の皮むきが、大好き。
2㎏むくのに、2時間かな…。
好きな音楽を聴きながら、無我の境地に入る。
毎年、栗ご飯と渋皮煮を作る。
初冬の頃、夏前から実を付けていた庭のレモンが収穫時期を迎える。
そのレモンを使って作るレモネードが最高。
寒い時には、ホットレモネードにすると、体の芯から温まってほっこりする。
そうやって、季節ごとの旬を楽しむ内に1年が過ぎて、また振出しに戻る。
毎年、同じことの繰り返しでも、毎年何かが違う。
季節ごとの旬を知れば、どの季節も楽しみになる。
今は夏…今年は桃は食べられた。
これから夏本番だというのに、実は、もうすでに秋が楽しみだったりする…。
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読者の皆さま、こんばんは。
梅雨が明けた途端、連日の猛暑で体調を崩していませんか
どうぞ、マメに水分補給をして、熱中症に気を付けてくださいね。
さて、今日の記事の裏タイトルは「キューブ家の食の1年」って感じでしょうか?(*^m^)oプッ
”旬”という言葉が好き…とかカッコつけてますが、とどのつまり食べモノの話しばっかりでしたね。
実は、この月、火、水曜日の3日間で、今年漬けた梅干しを土用干ししました。
今年は、なかなか梅雨が明けなくて、去年よりも土用干しをするのが1週間遅かったなとか、今年の梅は去年のより小粒だな…なんて思ったことで、ふと今回の記事を書こうと思い立ちました。
今は、季節を問わず手に入るものが多いですね。
それでも、その季節にしか手に入らないっていうものは必ずあって、それを季節ごとに楽しみに待つのも良いものです。
皆さんには、この季節にはこれ!…といった楽しみなものがありますか
…ということで、今回はこの辺で。
By キューブ
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