この記事は、イケメンstoryを携帯でご覧になっている方で、お話が長すぎるため最後まで読めない
という方のために、前記事のイケメンstoryの5章、6章、最終章だけを急きょ切って掲載しています。
イケメンstory~Large escape of love~≪Final≫を最初からお読みになりたい方は、
ひとつ前の記事となりますのでご注意ください。
PCでご覧の方、携帯でも最後まで読めた方は、スルーしてください。
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-<5>-
VIPルームを出ると、廊下で中の様子を伺っていたマ室長が涙を拭きながら3人を迎えた。
「やっぱりミニョは、A・N・JELLをひとつにする天使だ・・・」
マ室長の言葉に、3人は何も答えずにただ頷いた。
「さあ、もう一つ部屋が用意してある・・・こっちだ。」
マ室長が先に立って歩き始めて、3人は自然とミナムを真ん中に挟んで歩き始めた。
「ミニョは素直なのに、お前は随分とひねくれてんだな・・・」
シヌが、ミナムの横に立ってからかうように声をかけた。
「でも、お前結構いい奴じゃないか!」
ジェルミは、ミナムの肩に手をかけると嬉しそうに笑ないながら言った。
「テギョンさんが、どれ程すごい人かってことくらいよくわかってるさ・・・でも、だからと言ってもし
ミニョを泣かせたら絶対に許さない!」
ミナムは、拳を固く握りしめながら両脇を歩く2人のどちらにともなくつぶやいた。
「まあまあ、お兄ちゃんとしては複雑だよな・・・相手があのテギョンさんだもんな・・・お前と入れ替
わってた時も随分と泣かされてたもんな・・・気持ち、わかるよ!うんうん」
ジェルミが言うのを聞きながらミナムがわなわなとして来たのを見て、シヌが笑いながらミナムの
背中を擦った。
その時、前を歩いていたマ室長が、ふと振り返って言った。
「あっそうだ・・・この後ミニョが無事に飛び立ったら、お前ら記者会見があるからな・・・」
「えっ?ええーー!」
3人がほぼ同時に不満の声を上げる。
「何言ってんだ?・・・マスコミを煙に巻いて空港へは来るわ、囲まれたレポーター達の質問は無視
するわ・・・それで事務所の電話は鳴りっぱなし、オフィシャルサイトのサーバーはパンクしっぱなし
だぞ・・・もう、お前らが出て話すしか沈静化は無理だ。あれこれ嘘っぱちを書かれたくなかったら、
大人しく会見の席に着くんだな・・・あとでテギョンにもきつく言ってやらなくちゃ!」
マ室長が、まくし立てるのを聞き終わると、3人は顔を合わせて思わず吹きだして笑い声を上げた。
-<6>-
「な、なんなんだ?お前の兄貴は!・・・そんなに俺が気にいらないのか!」
テギョンは3人が出て行ったドアを睨みつけながら悪態をついた。
呆然と兄とシヌ、ジェルミが出て行くのを見ていたミニョは、自分がまだテギョンに抱きとめられた
時のままだったことに気が付いて慌てて離れようとした。
ところが、テギョンは体を離したミニョの手を掴んで引き戻すと、今度はしっかりと腕の中に抱きし
めた。
「やっと2人きりだ・・・本当なら俺だけで見送りに来るはずだったのに・・・」
テギョンは、口を尖らせながらつぶやいた。
「ごめんなさい。私が勝手なことしたから・・・」
ミニョは、テギョンの胸に身をまかせながら答えた。
「やっぱり、お前はミニョに戻っても事故多発地帯だな・・・ひとりでアフリカなんかに行かせたくな
いよ」
テギョンの言葉が切なくミニョの心に響く。
―私も本当はずっとテギョンさんのそばにいたい・・・
それでも、もうA・N・JELLのメンバーではない自分は、テギョンに甘えたり助けてもらうことなく自分
の足で立っていなければならないとも思っていた。
その時、ミニョが乗る予定の飛行機の最終案内がVIPルームの天井に付けられたスピーカーから
聞こえて来た。
「あいつらのせいで、ゆっくり別れを惜しんでる暇もなかったな・・・」
テギョンが、そう言ってミニョを離すと、驚いたことにミニョは自分の鼻の頭をおさえて涙ぐんでいた。
―はあ?・・・このタイミングですることか?
テギョンは、首を傾げてミニョの顔を覗きこみながら「何してる?」と尋ねた。
「い、いえ・・・ついクセで・・・」
ミニョは、ひきつった笑いを浮かべて慌てて鼻から手を離した。
「もう、行かないと乗り遅れるぞ、俺は出国ゲートまでは見送れない・・・最後だ俺に何かしてほしい
ことはないか?」
テギョンは、カマをかけるようにミニョに言った。
「えっ?・・・何を言っても怒りませんか?」
ミニョは、テギョンの言葉にほんの少し考えてから意を決したように尋ねた。
「ああ、怒らない・・・」
テギョンは、うなづきながら答えた。
「じゃ、じゃあ目をつぶってください」
「えっ?・・・」
「いいから・・・お願い。」
懇願するミニョを見て、テギョンはそっと目を閉じた。
すると、両肩にふわりとミニョの手が掛り、次の瞬間テギョンの唇に温かいものが触れてすぐに離
れた。目を開けると、背伸びをしたミニョの泣き顔が目の前にあった。
「なんだよ・・・別れのキスなら、もっと・・・」
テギョンは、すぐにミニョの背中に手を回すと抱きあげるようにして、その唇をミニョの唇に押し当てた。
ミニョは、テギョンの首に手を巻きつけると、その力強い腕に身を任せた・・・
-<Final>-
ミニョは、飛行機の座席に着いてシートベルトをはめると、すぐに窓の外を覗いた。
遠くに見えるターミナルビルのどこかでテギョンがこの飛行機を見ている気がした。
きっと、テギョンはこの飛行機が飛び立って、空の彼方に見えなくなるまで見送ってくれるだろうと
ミニョは思っていた。
別れのキスの余韻で少し朦朧とする頭で、ミニョはテギョンに言われた言葉を一言一句忘れない
ように思い出していた。
「この俺をいったいどのくらい待たせるつもりだ?」
「半年か、長ければ1年くらい・・・」
「なっ!半年でも十分長いぞ・・・そんなに待ってられるか!」
「そんな・・・」
しかし、テギョンはすぐに笑顔になると、ミニョの額にキスをして言った。
「待ちきれなくなったら俺が会いに行く・・・アフリカでライブをしてやるさ・・・だからお前は今やりたい
ことをしっかりやってこい」
そして、ミニョの耳元に顔を寄せると「愛してるからな」と囁いて、少し自慢げに胸を張ってみせた。
―テギョンさん、私も心からあなたを愛しています。
離陸態勢に入った飛行機が加速しながら滑走路を進んでいく・・・
機体がふわりと持ちあがった感覚がすると、窓の外の景色が斜めになりながらどんどんと遠ざかっ
て行った。
ミニョは、涙が溢れるのを拭いもせずに、窓の外に見つかるはずのないテギョンの姿を必死に探し
ていた。
―アフリカに着いたら、まず最初に夜空に一番輝く星を見つけよう・・・
―その星にファン・テギョンと名前を付けて毎日夜空を見上げてその星に話しかけよう・・・
そして毎夜、その星を見上げながらきっと思うに違いないとミニョは思っていた。
あの電気に痺れたように恋に落ちた時のテギョンの笑顔と、その温かい腕のぬくもりを・・・と。
―少しだけさよなら、テギョンさん・・・いつもどこでもあなたは私の一番輝く星です・・・
END
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さて・・・いかがでしたか![]()
ドラマ最終回のその後のお話として、ちゃんと成立していたでしょうか・・![]()
まずひとつ申し上げておきたいのは、男ミナムの性格です。
これはドラマ本編では、ミナムはほんのひとことしかしゃべらなかったので、キューブが少ないデ
ータの中から想像して勝手に作り上げたものだということをご了承ください。
マ室長が、ミナムのことを「テギョンのようなカリスマ性があって、シヌのように優しくて、ジェルミの
ように明るい」と言っていたことと、最終話でどうやらユ・ヘイに迫っていたらしいというのを踏まえて
今回のお話のようなミナムにしてみました。
そして、このお話を書いていて、思ったことがもうひとつあります。
イケメンは、イタキスに比べてかなりクサイ台詞が書けるということ・・・(≧m≦)ぷっ!
さてさて、読者の皆さんは、このお話をどんな風に受け止めてくださったでしょうか・・・![]()
今後のイケメン執筆の指針にもしたいと思うので、ぜひたくさんの方の感想をお待ちしています![]()
By キューブ
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