読者の皆さまには、いつも私のお話を楽しみにしてくださいまして、ありがとうございますひらめき電球


今日はバレンタインデーchocolate*

誰かにチョコレートをあげましたか・・・はてなマーク


さて、この週末はいろいろ忙しくてほとんど記事もアップできず、半ば雲隠れ状態のキューブでし

たが、この日に何もしないわけにはいきませんビックリマーク(≧m≦)ぷっ!


そこで、待っていてくださった方もいらっしゃると思いますが、直樹と琴子のバレンタインデーエピ

のお話を書きましたニコニコ


・・・とはいえ、タイトルをご覧になればおわかりになりますように、このお話は「前編」となります。

「後編」は出来れば今日の内にアップしたいと思っていますが、どうぞ夜までお待ちくださいあせる

今日は日曜日ですから、夜になって初めてここを見たという方はラッキーかもしれませんねにひひ


さて・・・ひとつだけ申し上げておきたいのですが、今回のお話は直樹の行動に賛否両論ありそう

な気がします・・・もし「否」と思われた方はどうか適当に読み流してくださいね・・・


では、どうかお楽しみいただけますように・・・音譜



◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


  バレンタインデー・スペシャル

  ~Only One Chocolate -前編-~



「あーあ・・・」
私は、ナースステーションのカウンターに頬杖をついて今日すでに何度目かの大きなため息をつ

いた。


「何よ琴子!さっきから何”あーあ、あーあ”を連発してんのよ!」
隣に座っていた幹ちゃんがいい加減呆れたと言わんばかりに文句をいうのを横目で見ながら私は

わざとらしくもう一度ため息をついた。


「だって・・・朝来たら入江君のオフィスのドアのノブに何個も袋がかかっててさ・・・相変わらず入

江君って人気があるんだなぁ~って・・・」


今日は、バレンタインデー。
入江君には私という奥さんがいるのに、この日に入江君にチョコレートを渡そうとするナースや患

者さんは後を絶たない・・・


―わかってはいるけど、やっぱり私としては面白くないじゃない!


「あらっ!もうそんなにたくさん貰ってるの?・・・じゃあ私も急がなくっちゃ!」
私を睨みつけていた幹ちゃんが急に立ち上がってナースステーションの奥へ入って行くとすぐに
戻って来た。
「私だってほら!」
幹ちゃんの言葉に振り返ると、幹ちゃんが私の目の前に突き出した物は明らかに可愛い包装紙

のかかったバレンタインデーのチョコレートだった。


「えっ?・・・ええ~~幹ちゃんまで??」
私が驚きの声を上げると、幹ちゃんは「悪い?」と言いながら心外だという表情を浮かべた。


「そんな文句言って、あんたはちゃんと用意してるの?・・・今年こそ美味しいのが出来たんでし

ょうね?」

幹ちゃんは、私の文句などお構いないと言ったように、イジワルなことを言った。


「も、もちろん!昨日のお休みにちゃんと作ったわよ!・・・味だって大丈夫よ!まだ渡してない

けど・・・」
私は、少し口ごもりながら答えた。


―ん?・・・でも・・・


「ねえ、幹ちゃん?・・・それってホントに入江君にあげるの?・・・なんか随分と子供っぽくない?」
私は、ふと幹ちゃんの持っている包みを見て不思議に思って尋ねた。
すると幹ちゃんは、持っている包みをしげしげと見つめながらなぜか優しい微笑みを浮かべな

がら答えた。
「まあね・・・これでもまだ大人っぽ過ぎると思うけど・・・うふふ!」
幹ちゃんはなぜか含み笑いをしながら私を見た。


―なんか変!・・・


「じゃあ、私ちょっと入江先生のところへ行ってくるわね!・・・悪いわね~琴子、これも天才で超

イケメンの旦那を持った宿命だと思ってあきらめなさい!」
幹ちゃんは、持っていた包みをこれまた可愛らしい紙袋に納めた。
そして、幹ちゃんが私の肩をポンと叩いて笑った時、カウンターの前に一条先生が現れた。
「琴子さん、幹ちゃん、おはよう」


「一条先生おはようございます!ねえ、一条先生、聞いてくださいよ!」
私は、不満を聞いてもらおうと一条先生に話しかけた。しかし私が話そうとするのを遮るように幹ち

ゃんが割って入って来た。
「一条先生!私、これから入江先生のところに行こうと思うんですけど、一条先生は?」


―えっ?・・・


「あら、幹ちゃん。私も幹ちゃんを誘おうと思って来たのよ・・・ほら!」
そう言って一条先生も、手に持っていた綺麗な紙袋を持ち上げて見せた。


「ええ~~~一条先生も入江君にチョコレートあげるんですかぁ~~??」
私の、絶叫に近い声は朝のまだ静かな病棟に響き渡っていた。
すると一条先生は、一瞬不思議そうな顔をしたあとすぐに「ああ、そうか・・・」と言いながら一人納

得したようにうなづいた。
そして私ではなく、幹ちゃんに向かって「知らないのね?」と聞いた。


「そうみたいですね、うふふ。だってこの子、バレンタインデーにはいつもお休み取ってせっせと手

作りチョコとか作ってましたからね~まったく、こんな幸せな子は放っておいて行きましょう、一条

先生!」
幹ちゃんは、さも呆れたように言うと納得のいかない私を無視して立ち上がった。


「えっ?えっ?もう、知らないってどういうことですか?・・・幸せな子ってどういうこと?教えてー!」
私は、混乱しながらも2人に食い下がった。すると一条先生が私の前に戻ってきて言った。
「教えてあげることは簡単だけど、これは自分で答えを見つけた方がいいと思うわよ・・・ただひと

つ言えることは、あなたは本当に心から入江先生に愛されてるってことよ・・・幸せね~」


―ええ~もっとわからない~~!!


私は、頭を抱えながら幹ちゃんと一条先生が楽しげに並んで歩いて行く後ろ姿を見送っていた。


「一条先生、それちょっと嫌味なくらい大きいんじゃですか?」
「あら、そう?まぁ大分奮発したけどね・・・幹ちゃんこそ、随分と可愛らしくしたじゃない!」
「そりゃ、この方が絶対に喜ぶでしょう?」
「そうね・・・可愛い方がウケはいいかも・・・」
「でしょう?・・・うふふ」


私はだんだん小さくなっていく2人の不思議な会話に耳を澄ました。
そして必ず答えを見つけようと決心していた。





私は午後になって、入江君のオフィスの前に来ていた。


―入江君が外来にいることは確かめたもん、絶対に大丈夫!


私は、心の中でつぶやいて自分を安心させるとポケットから合鍵を出してそっと鍵穴に差し込んだ。
カチっという手ごたえがあって鍵が開く・・・そっとドアを開けると、私はもう一度廊下の右と左を見

て誰もいないことを確かめてから部屋の中に入って行った。


カーテンが閉まって、明かりの付いていないオフィスは昼間とはいえ薄暗い・・・
誰もいないというのに、なぜか足音をさせないように奥へ入って行くと、窓際のソファの上に私は

”それ”を見つけた。


大きな紙袋2つにぎっしりと詰まったたくさんのバレンタインの包み・・・


―こんなに?・・・


私はその量に少し怯みながらも、一番上の包みをひとつ手にとってみた。
ハートの模様が散りばめられた包装紙に赤いリボンがかかって、なぜか焼きもちを焼くというより

はその想いに胸がキュンとなる。
このプレゼントにいったいどんな気持ちが籠っているのだろうとふと思う。
ただの”義理チョコ”ならそれでいい・・・でも、本当の恋ならきっと苦しいだろうと・・・
私は自分が入江君に片思いをしていたころのことを思い出して、ちょっとセンチな気持ちになって
それを眺めていた。


すると、急にドアの開く音がして私は飛び上るほど驚いた。


―入江君が帰って来ちゃった!・・・どうしよう!!


私は自分でも驚くほどの早さでデスクの下に潜り込んだ。
丁度、デスクの足元に置いてあった段ボール箱が私の姿を隠してくれた。
私は、ドキドキと高鳴る心臓の音が聞こえまわないように必死で胸を押さえて身を固くしていた。


「お仕事中に申し訳ありません・・・」
不意に女の人の声が聞こえてきた。


「いいえ、外来にいる時で良かったですよ」
入江君の声も聞こえて、私の心臓はさらに高鳴った。


「まあ、こんなに?・・・入江先生は本当に人気があるんですね。いつもすみません」
よく聞くと女の人は少し年配のように感じた。


「捨てるわけにはいきませんし、だからと言ってオレひとりでは食べきれませんから・・・それに、

チョコレートは子供たちの大好物でしょう?」
入江君の声はとても優しく楽しげだった。


―子供?・・・いったい誰と話してるの?・・・


私は入江君が話している相手の顔を見てみたい衝動をなんとか堪えながら耳を澄ましていた。


「入江先生のお陰で毎年子供たちにとっては、今日はクリスマスよりも楽しみな日になっていま

すよ・・・ただ、これを下さった女性の方々には本当に申し訳ないと思いますけど・・・」
入江君と話している女の人はクスクスと笑いながら言った。


「気にしないでください・・・それにオレがこういうことをしてると知っていてわざわざ持ってきてくれ

る人もいるんですよ・・・ほら、これなんか最初から子供にあげるつもりのものじゃないですか・・・」


その時、入江君の優しい笑い声と一緒に入江君が持ち上げた包みの端が見えた。


―あっ、あれは!・・・


私は思わず声が出そうになるのを口を押さえて我慢しながら思い出していた。
そう・・・それは、さっき幹ちゃんが私に見せてくれたチョコレートの包みだった。


「ああいけない・・・こんな風にしていてはお仕事のお邪魔ですね・・・私はこれで失礼します。本当

にありがとうございまいした。」


それから2人分の足音がドアの方に向かって行くのが聞こえ、ドアの閉まる音と同時に私は大き

く息を吐き出した。


―入江君も一緒に出て行ったのかな?・・・


私は、入江君の気配がないか確かめようと目を閉じてじっと耳を澄ました。
すると突然、頭の上から入江君の声が聞こえた。
「おい、出てこいよ!」


「えっ?・・・!!あっ、痛い!!」
私は驚きのあまりその場で立ち上がろうとして、頭を思いっきりデスクの裏側にぶつけていた。



                                              つづく


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


さて・・・いかがでしたか・・・はてなマーク


直樹はもらったチョコレートをどうしたのか・・・

それは、あえて語らずとも想像がつきますよね・・・はてなマーク

そこに賛否両論あるんじゃないかと思ったのですが、いかがだったでしょうか・・・


きっと直樹は結婚しても毎年たくさんのチョコレートをもらっているはず・・・じゃあ、そのチョコレート

をどうしていただろうってずっと思ってました。

ただ、それがなかなかお話へと結びつくことはなかったんですが、今回ジョセフのワールドビジョン

での活動を見ていてふとこんなお話が浮かびました。


さあ、後編はもちろん2人のラブラブってことになりますが、それは朝からのアップでは刺激が

強すぎるので(?)夜までお待ちくださいね・・・ってただ「思う壺」がしたかっただけともいう(≧m≦)ぷっ!


では、後編もどうぞお楽しみに音譜



                                               By キューブ





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