Kiss・・・それは、唇と唇が触れ合った瞬間、直接心に響く愛の言葉・・・
どんなにささやかでも、どんなに大胆でも、それは耳を澄ますことなく聞こえてくる
「愛してる」の言葉・・・
たとえば、初めてのKiss・・・
あの時の気持ちは、いまでも漠然としていてよくわからない。
ただ、オレを忘れてやると繰り返す琴子の口をもうそれ以上何も言えないように塞い
でやりたかった・・・
願ってもない言葉のはずなのに、オレの本当の心は琴子をオレにつなぎとめて置き
たかったんだろう・・・今ならそう思える。
たとえば、二度目のKiss・・・
あの時、眠る琴子の横顔を目の端に捉えながら、オレの胸に込み上げてきたものは
間違いなく「愛しさ」
ためらうことなく、自然に体が動いていた・・・それは、裕樹に知られたことすら厭わな
いほどに・・・
無防備な琴子の唇に重ねたのは、その時のオレの形にならない「好き」という想い・・・
自分でも信じられない程に、ただお前が愛しくて・・・
たとえば、三度目のKiss・・・
あの時、ただ想いのありったけを込めてお前に口づけた。
本当はずっと好きだったこと・・・誰よりも大事なこと・・・お前を失いたくないこと・・・
もどかしいほど言葉にならない熱い想いが、堰をきって流れ出た瞬間だった。
こんなにも誰かを愛する日が来るなんて思ってもいなかった。
どうすれば、この想いを上手く伝えられるんだろう?
どうしてもオレには、「愛してる」なんて言葉、照れくさくて簡単には口にできないから・・・
すぐ不安になるお前がもどかしくて、でも言えなくて・・・
だから、さあ目を閉じて・・・
お前がずっとオレだけのものであるように、オレもずっとお前だけのものだということを
伝えるために・・・
そして、ずっとずっと変わらない「愛してる」の代わりに、今Kissを贈ろう・・・
By Naoki
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