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商業写真家 山田哲也のブログです。

クライアントから印刷物の色が合わないという事で急遽、デザイナーと印刷所へ。
なんか懐かしい紙の匂いがします(^_^)

制作室へ案内されるとオペレーターさんを紹介されモニタを見ながら、
小一時間、色を合わせるための話をしました。

例として一枚、画像を用意したんですが
上が印刷会社の方の表現方法。
下がクライアントのイメージ。



印刷会社のオペレーターの方曰くお皿は純粋な白(グレー)なので、そこに照準を併せて
全体のグレーバランスを整え、肉の重厚感と自然な色合いで仕上げているとのことです。
ただ、クライアントは全体的にアンダーな印象を受けているようで露出を上げる操作をして
欲しく、もっと鮮やかに出したい。
そこでお皿のグレーはソースの色写りもあるんで、そこでグレーを揃えずに
撮影しっぱなしのデータを、ただ明るく鮮やかにして欲しいと伝えたんですが
ハイライトのディティールが無くなるし、グレーバランスが崩れると言われ、平行線(^_^)

話をしているうちに思ったのは、数値で画像を見るのか、感覚で見るかの違いだって思ったんですが
感覚でものを言うって意外と説得力が無いものですね。
印刷会社の人は、そこまで赤入れるとバランスが崩れるんで、赤が浮きますよというけど、
多少赤が浮いても、それのが美味しそうですという感覚が通用しないようです。

色見本として出力紙をつける重要性を認識した1日でした~。

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撮影前にデザイナーから
「服、切れてもいいからモデル動かして。」
と言われて、気合いまじりでポーズをジェスチャー。
となりのブロックではムービーを撮影していたようでアシスタントさんが申し訳なさそうに
「もうちょっと静かに撮影していただけると助かります・・・」
と言ってます。と笑いながらスタイリストさんが伝えに来ました。
皆さん、だよね・・・だって(^_^)

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ブルチンはトルコ出身のモデルさん。
勘が良くて前向きです。
ブルチンから聞いたんですがトルコを主張する色って赤なんですって!
そんなことから左上の赤の衣装から、ビューティー、パーティーテイストと
3カットを撮影。ライティングによって別人のように見えるのは気のせい?
トルコの方を撮影するのは初めてだったのでとても新鮮でしたし、チーム内の
イメージ共有もバッチリでした。

ファインダーを凝視していると相手のやる気って見えてくるんですが
ブルチンは、スチールのこの手の撮影は初めてにも関わらず、まったく手を抜かず、
どうしたらうまく写るか必死に考えているのがわかりました。

カメラマンって写真を撮る人なんですが、肖像写真って誰が撮ったかなんて全く関係なく
記憶に残る自分の写真になるかどうかが大切な気がします。

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