暗室って不思議な場所で、気がつくと終電間近!!は稀です・・・(^_^)
ちょっと人数増やして分業すればいいのに....そうもいかないのがレタッチの仕事。
さて、どの商品もレタッチありきで、お店に並ぶことは皆さんご存知だと思います。
イチゴのチョコレートだったらみずみずしく、赤いイチゴがパッケージに印刷されています。
ヘアアイロンなど綺麗な髪が印象的です。
このように、デジタル暗室で行うことは、イメージを盛り上げる作業が殆どです。
実際に撮影した写真を参考にしながら、ちょっとした説明も付け加えますね(^_^)
●ビューティーカット
化粧品メーカーのポスターなど凝視してしまうことはありませんか?美しい、女性の
アップは誰が見ても注目してしまいます。
ビューティーのフィニッシュで大切なことは、肌のトーン、色味、また素直に美しいと思ってもらうために、出来るだけナチュラルに仕上げるのが最近の主流です。
●ファッション写真
大切なのは洋服のイメージなので、トリミングでそのイメージ強調するようにしています。
レタッチについては、ビューティーほど繊細に・・・というか、繊細にやらない方がかっこよくまとまるので
トーン調整が仕事の大部分です。上の写真はややカラーフィルターを入れて、色味を変えていますが
そういったら微妙なテイスト操作が大切です。
●企業系広告A
都会的なイメージを強調するために、ブルーフィルターで調子を上げています。
実際の写真よりも歪みをわざと強調することで、勢い、躍進、などと言った企業イメージを盛り上げています。
●企業系広告B
撮りっぱなしでも悪くない写真ですが、女性のやわらかさ、やさしさを強調するため、全体的にソフトに
仕上げています。こういう写真はカラー見本をしっかり作っておかないと、最終段階で、調子が変わって
しまうこともあります。
●バー
メニューイメージです。そのまま撮っただけではカクテルの各色味は出てこないので個別に
調整していきます。あまりビビットにしすぎると透明感がなくなるので、絶妙なトーンを探すのが大変・・・
撮影時、背景に入れたオレンジ(ゴールド)の光のバランスがちょっと悪いので、その部分をレタッチで
強調し、高級感をアップしています。
●フード
しずるとも言います。
鮮度と美味しく見えることが大切です。緑は青々しく、ソースは綺麗な黄色に、
お肉はジューシーに....やりはじめるとお腹がすいてくる(^_^)世界なんですよ。
料理の撮影は、企業の開発室や、実際の店舗にお邪魔して、厨房横でさめないうちに撮影し、
それがすぐにPCモニタに写し出されるという流れで撮影するんですが
ある程度、スピード勝負です。