朱に染まる空の向こう
太陽が海に口づけをする瞬間
小さな足の指に乾きかけの砂の感触
今日歩いた分の火照りが残る
太陽の城までもう少し
そこへの扉の鍵はこの記憶
虹の階段をゆっくり登って
金色の眩い太陽の城へ
ソーダ水を一口含んだら
渇きは全部満たされた
連れて行くのはこの体
連れて行くのはあなた
陽が満ちる海の彼方
海が太陽を抱きとめる瞬間
同じ景色を見たことをそっと思い出す
迷った時に開く宝箱のように
太陽の城へ行こう
そこへの扉の鍵はこの記憶
螺旋を描く日常を歩みながら
金色の眩い太陽の城へ
そして後ろ姿は少しずつ
輪郭を溶かして黄金色に包まれる
あなただけ連れて
ふたりだけ連れて