お鍋が壊れてしまいそうだ
まだ5年の付き合いだけどそろそろお別れしなくてはいけない
次に手にするものは長く長くそばにおけるものがいい
そう思っているけれど
手軽に お安く 使いやすく
を重視したものが溢れてる
最後の時にありがとうと言って手放したあと
それがどこにかえって行くのかが気になって仕方ない
鉄がいいのかな
やっぱり土でできてるものかな
きっと扱うのは溢れたもの達よりすこし大変なんだろう
手放したものは灰になっていくのかな
灰になったものはどこかへかえることができるんだろうかな
何気無く手にしたたくさんの便利な形は
そのあとどうなるんだろう
地球は大きな底知れない生命の力で
ひとが不要と名付けたものを
さりげなく ものともせず
いつの日か飲み込んでしまうのだろう
その日を私が見ることはないだろう
壊れてしまったお鍋や
これからいつか私が畏れ多くも不要と名付けるだろうもの達
申し訳など無いけれど
できるだけ大切にします
きっとまだまだ上手く出来ないけれど
幸せなものを選びます
私にとって 未来にとって