灯火足音がずうっと、ずうっと後まで続いている。何処に行っても付き纏う足音が永らく聞いたことのなかったファンファーレを連れてきた。あなたはあなたの為に精一杯生きていって、私はその姿をみて取立て感動するでも無く、でも確実に魂は強くなっていく。あの小さな嘘にいつ迄も拘る事もなく柔らかに爪先を進めてあの扉の向こうへ歩いていく。私は私の為に精一杯生きていって、そうして見つけたひとつひとつの美しさを大事にしていきたいと思う。あなたやあなたがたの小さな美しい灯火。