髪の毛を、高い位置できつく結くと夜になると頭が痛くなる。
横浜の夜が恋しくて、各駅停車で一駅づつ我が家に近付くのが嬉しくて仕方無い。
両手を一杯に広げて世界を抱きしめようとした。
伸ばした右手は横浜を超えてあの夏の海でアサラトを振り、
左手は真夜中のクラブでブラックルシアンが浪並と注がれたグラスを持ち、
私は様々な音や言葉と交わり昼に夜に踊る。
時々愛車に乗って彼方此方を走り回りながら。
そういえばあの公園で見たありんこ達はどうしているだろうか。
冬になったら彼等の下に遊びにいっても許されるだろうか。
もしいいと言ってくれるなら私の出来る中で一番素敵な音楽を演奏してあげよう。