これから先の未来は途方もなく長い道程が待ち構えておりますが、今回は少しだけ過去に戻り、振り返ってみます。


 創業時の堅い決意。


 それは、なんとしても生活していくだけのベースを創るということでした。


 当然、起業するわけですから儲からない商売をしていくつもりはございません。


 誰でも夢見る「アメリカンドリーム」ならぬ、「ジャパニーズドリーム」を追いかけます。


 それでも、いくら志が高くても現実という壁がいくつも私の前に立ちはだかります。


 当時、私は29歳。

 結婚もしており、愛くるしい1歳の娘もいます。


 人生はまさにこれからと言ったところでしょうか。


 ですから、負けられないのです。


 しかし、起業したばかりの会社には信用力もなければブランド力もない。

 まして資金も潤沢にあろうはずがありません。


 だから、私の最初の決意。

 『当座、たとえ仕事で売上が上がらなくても、家族は安心してくらせる環境を創っていく』ことでした。

 相反するように、起業時に家族に迷惑が掛からぬよう「離婚」も真剣に考えました。


 朝から夜まで営業活動に勤しみ、夜はコンビニでも居酒屋でもいいからアルバイトをしてでも生計が成り立つような努力をしていくんだと。


 ですが、私はシアワセモノでした。


 私を取り巻く様々な人たちが、親身にバックアップをしてくれたのです。

もしかしたら「志」を買ってくれたのかもしれません。

もしかしたら可哀想だからと「情」をくれたのかもしれません。

「寸志」だったのかもしれません。「期待」かもしれません。


私は、典型的なポジティブ志向ですから、これもすべて「期待」なのだと今では認識してますが(笑)


 当然、文字通り必死に働きました。

寝食惜しんで働きました。決して「楽」などしておりません。それは、現在も一緒です。

変わらず、頑張っております。


 営業活動がうまくいかず、居酒屋で深夜まで働く自分を何度も想像しました。

寝る間もなく働き続け、資金も底をつき四面楚歌になって、途方に暮れる夢を何度も見ました。


 だけど、幸いにして現在もアルバイトはしておりません。


 暮らしは楽にはならないけれど、ビジネスは順調です。

一緒に汗を流せる「仲間」もたくさん増えました。それがなによりも楽しく、生きがいを感じます。

つらいこと、楽しいこと、喜びや涙も共有できる「仲間」が、私の周りにたくさんいる。

クライアントもまたしかりです。無理難題を当社に要望することもまれにありますが、私たちは期待のあらわれだと判断し、一生懸命「ビジネスソリューション」として、取り組みます。結果、そこに高付加価値があるのだと思います。クライアントとの関係も強固です。本当に親身になって色々とご教授いただきます。


 私たちは若い企業集団です。


 先輩企業からたくさんの経験、スキルを学び、高見を目指していきます。


 これからもご指導、ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。