見てきましたよー
以下、ネタバレがありますねで、お気をつけくださいませ!
いやいや、ある意味、ゆるーい内容で肩こらず見られる作品かと。
ただ、大爆笑になるコメディではなくて、その辺が中途半端な印象でした。
監督が脚本も担当していたそうで、またこの作品の元は舞台のものだそうです。
見ていくと、舞台のイメージがふと湧くようなセリフ回しや間の取り方だったかな。
大きな展開は少ないが、おとこだらけの映像が多い間に、ヒロインとの妄想や勘違いでの思い出を振り返らせてインサートしてたので、むさ苦しい感じは少なかったかも。
話の内容は、一通の手紙から始まる。海の家で1ヶ月働いたバイト仲間、男5人に海の家のマスターが手にした女の子バイトのヒロインのエリコからの手紙。手紙の内容からして、本命が自分なんだと思ってしまう男たち。そのことがそもそものややこしい話の始まり。
クリスマスイブに壊れかけの海の海に呼び出された男たち。
エリコ争奪戦がにわかに始まるのだが、どうもおかしい。
男のうちひとりはストーカーで妄想が激しい。別のサメ好きな一人はデートに誘われたものの、単に水族館で魚のことを教えてほしかっただけで利用されただけ。
一人は偶然を装って温泉旅行していたエリコに接近していただけでのあらぬ妄想。
40も過ぎたマスターは完全なる片思いであるし、あとのひとりはエリコのほかにバイトにきた不細工な女の子と内緒でつきあっていながらも、エリコとあわよくば浮気がしたいと勘違い。
天然ぼけのバイトの男は完璧に自分が脳腫瘍だと死ぬんだと勘違いし、エリコに一目会いたいからと、実はこの男がしくんだウソだったのだ。
またエリコだけでなく、海の家の人たちに会いたいという思いも強く、あたかもエリコが出したかのような手紙を送り、みなをここに集めたのが真相。
この真相を突き止めたのは、この海の家の立ち退きを勧告しにきた弁護士、関口。
だが、こんなバカバカしい恋愛争奪戦に巻き込まれ、いつの間にか「私もエリコが好きだ」と参戦する始末。
もうどうなっちゃうの?といわんばかりの展開に細かいギャグやアドリブなとを組み込み、テンポよくエンディングまでもっていったかな。
最終的には、エリコからの手紙はウソであったこともわかり、それぞれまた次の夏に向かうって感じの終わり方でした。
マスターは相変わらずマスターだし、ストーカーなはやはりバイト、みなまた変わらず海の家にいる(一部は留学があっていない)。
変わった奴らがクリスマスイブに集まっちゃって、ちょっとした騒動が起きちゃったね!
っていう、ライト感覚なコメディでした。
確か監督さんは「堂本剛のしようじきしんどい」や「33分探偵」などを演出されていたようなんで、そういう要素が見え隠れしてたし、細かい笑いのタネが隠されていたり、ニクい笑いもはめ込まれていてクスクス笑えちゃう作品でした。
ホントに軽く見るには重くないし、テンポはよいから肩張らずに見られて楽ちんでした。
個人的にはエリコとの浮気願望を抱く猫田役のムロツヨシさんのヘアスタイルに赤と黄色のマフラーがハマって、どうしても梅図かずお先生にしか見えなかった(笑)
またマスター役の佐藤二朗さんのセリフの間合いとか良くて、ビシッとしめてましたわ。
主役になるのかな? ストーカーチックな役の山田孝之さんの異常なまでの毛深すぎのメイクも笑えたわ。地味に笑えたわ。
サメ好きで水族館デートに利用された役の山本裕典くん、温泉旅行は偽装だった、おちゃらけた役だった小柳友くん(ブラザートムさんのご子息です)、天然て脳腫瘍と勘違いした役の白石隼也くん、そしてヒロイン・エリコ役の戸田恵梨香さんとそれぞれメインなシーンがあり、人数が多い映画だったけど、バランスはとれてたかな。
そして、私のメイン(笑)
国王・ヤスケンはカッコ良かった(≧∀≦)
クールなのかと思えば、エリコ騒動に参戦してくるし、真面目な弁護士かと思えば、やはり随所で安田ワールドが垣間見えるシーンやせりふ、仕草などあって、ニクいわ~
すみませんが、一番カッコいいのはヤスケンでしたね、私の中ではね(笑)
だからどうなの?って思われちゃいがちな作品かもしれないけど、役者の個性が光る作品で、演出もそれに併せてうまくいっていたような感じです。
オープニングの作りなんか凝ってたし、監督らしさが出ていましたよ。
これ、舞台で見るのも良さそうだと感じながら、家路につきました。
気持ちをリセットして、サクッと見ると気持ちがいい作品だと思います!
あ~ オープニングのヤスケンがカッコ良かった…
大洗、行ってこようかなぁ(笑)