ようやく書きあがりました。
かなりの長文で読むのに苦労されると思いますので、興味がある方のみで構いません。そのほかの方は飛び越しちゃってね。
カナダ東部にある都市、モントリオールにFormula1/F1を見に行った思い出話になります。
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いろいろとネットから、再び訪れたいと思っているカナダ・モントリオールの画像を眺めていた。
日本から飛行機を乗り継ぎ、12時間以上もかかってたどり着いた街は、それは美しく、良い思い出ばかりが残りました。
初めて行ったのはもう12年も前。F1グランプリを観戦するためにツアーで出かけました。
当時仲が良かった友達と行ったのですが、ホテルについて早々にロビーで預けた荷物がないという事件が勃発。
パニックになりながらも、なんとかホテル側も理解してくれて探してくれました。
というか、ホテル側のミスなんですけれどね。宿泊室にちゃんと入れていないというミス。
程なくして別の部屋に届けられていたスーツケースが戻ってきてひと安心。現地ガイドしかつかないツアーなので、こういうときは不便です。英語も満足にできないし…
それから街を散策しようと出かけ、ダンキンドーナツを見つけたり、マックを見つけたり、サブウェイを見つけたり… とりあえず飢え死にしないようにと職のありかだけは確保した感じです(笑)
あと小さな日本料理やさんを見つけてみたり、モントリオールで有名といわれている「スモークドミート」を出すお店を訪ねたり、あとはウィンドーショッピング。
モントリオールは地下街がとても充実しており、一歩踏み込めばいろんなお店が揃っています。
真冬には雪が積もる地域ですから、こうしたアンダーグラウンドシティーが栄えるそうです。
当時は円高だったため、カナダドルも相当な安さで換金できました。
いろいろと欲しいなと思っていたF1グッズなどが買えました。
初めてのモントリオールは本当にあっという間で、興奮しているうちに終わっちゃったという感じでした。
多くの観光地に行ったりもしなかったし、F1をひたすら見ていたという思い出です。
そして翌年、再びF1を見がてらモントリオールへ行くことに。今度は仲間がひとり増え3人になりました。
コレが結構問題になった事件でして…
いつの間にか私は孤立してしまいました。
私がいったい何したのかなと首をかしげることだらけでしたが、唯一の救いが応援していた片山右京選手と会って話ができたこと。
そしてシューマッハやプロストに会えたこと。
シューマッハ(以後シューミ)は、以前は嫌いだったんですが、サインをお願いしたときにとても丁寧に対応してくれて、握手も自分から「しなくていいのかい?」的に手を出してくれて、にこやかでした。もうメロメロ(笑)
プロストはもう私にとってはF1を見るきっかけとなった神ですので、会えたときの感動たるや…
興奮しすぎて、プロストと一緒に歩いていたフラビオ・ブリアトーレ(ルノーの名物監督さん)を無視して、プロストにサインを求めてしまい、フラビオがかなりムッとした表情をしていたこと…
でも、プロストにあいたいんだもーん!
ということでサインゲットに握手も完了。幸せ~
また結構ひとりでいろいろと行動して、ノートルダム聖堂を見たり、オールドタウンを巡ったりと、悲しい思い出もあったけれど、自信が沸く旅でもありました。
(後々知ったことですが、私がいると右京さんを独り占めできないことからの嫉妬心だったようです… ああ、こわっ。へんなの~)
さらに翌年。昨年は苦い思い出もありましたから、ひとりで行こうと決心し、ツアーに申し込みました。
タイミングよく女性で相部屋希望の方がいらして、その方と仲良くさせていただきました。
この年はあまり記憶が薄いのですが、前年みたいな嫌なこともなく、楽しく行って来られました。
確か、ツアーより一日早く行きたいと申し出て、行きはひとりで行くことになりました。
結構これも後々、経験が役に立ちました。
そしてちょこっと間が空き、7年前に再び一人で行くことを決心。
がむしゃらに働きましたよ~ もちろん3度行ったときも一生懸命働いて、熱出ていても休まず皆勤。
夢や希望があると人間ってここまでやれるのかっていう底力ができますね。
今回はツアーではなく、全て個人で手配しようとF1シーズンから約半年以上も前から準備に取り掛かりました。
まず宿の確保。コレは大事です。
とはいえ、大手ホテルチェーンや今までツアーで泊まっていたホテルは値段もレースウィークレートで高い。
そこで目をつけたのがB&B(ベッド&ブレックファースト)。
なんとラッキーなことに、B&Bを経営しているご夫妻で奥様が日本人というところを見つけ、早速メールで問い合わせ。
確か11月頃かな。大変驚かれてましたが、ぜひお越しくださいということで交渉成立。これでグランプリウィークの火曜から翌週の火曜までの宿は確保できました。
お値段もとてもリーズナブルでした。1泊/80カナダドルくらいだったかな?ちょっと記憶ナシ…
で、次にチケットの予約。これがおっかなびっくりモノ。
まずカナダGPのHPから注文フォームをゲットして、それをFAXすると言う。
まだネットからすっと買える時代ではなかったようです。
狙っていた観戦席ともうひとつ気になる指定席の計2指定席を1枚ずつ購入。
英語ができないから必死にネットから翻訳したものを添付したり、当時叔父が塾で英語の講師をしていたので訳してもらったり…
なんとか無事にチケットもゲットすることができました。ちゃんと日本の我が家に届きました。
一回だけ夜中にカナダから電話がかかってきてビビリましたけれど、FAXと電話を間違ったみたいで、電話切ったあとにFAXが流れてきました。
あせったぁ~(笑)
チケットが届くまで、あとはエアーの確保。
JALでマイルを貯めている兼ね合いから、アメリカン航空で行こうと決めていたので、アメリカン航空の日本支社に電話し、一番安く購入できるプランで往復のエアーを確保してもらいました。
なんだかすんなり完了。
成田からシカゴにまず飛び、そしてモントリオールという行程です。
予定では成田をお昼頃出発し、シカゴでトランジット。モントリオールには日付変更線を通り、出発当日の夜20過ぎには着くフライトでした。
ひとまずここまでスムーズに来たので、安心感もありましたが…
やはり事件は起きるもので。
F1のチケットも手元にあり、宿も何度もコミュニケーションをとり、確実に押さえてもらっている。エアーも確保したし…
そう、何の問題もないのです。
成田を出て、窓際のシート。そしてとなりは空席という、快適な空間。
食事も出て、あとは映画でも見て寝ますか… おっとシカゴまでは確か9時間ほどかかります。(もっとかな?)
寝て起きて、食べてという感じですね(笑)
無事にシカゴに到着し、入国審査も通過。荷物も再度預け直しし、ターミナルの移動もスムーズに終えました。
本当にここまで英語喋れない人間が、よくこられたよなというくらい頑張ったのに…
なのに…
トランジットで立ち寄ったシカゴが悪天候で次に乗るはずの飛行機が到着しないという事態になっている模様。
聞いたわけではないけれど、そんな雰囲気。
とりあえずモントリオール行きのゲートの前からはなれるわけには行かないと思い、一人呆然としながらベンチで固まっておりました。
周りは日本人なんていないし、ラスベガス行きとかロサンゼルス行きなどといった便を待っている人がたくさんいた。
そのうちそのたくさんいた人たちはアナウンスと共に別のサテライトに移動していってしまった。
ほぼモントリオール行きのゲートには私だけ。
出発の定刻から2時間ほど待っただろうか…
ようやく飛行機が到着した。中からはたくさんの乗客が降りてくる。
それから少しして、モントリオール行きの登場アナウンスが始まり、先ほど到着した飛行機に乗ることになった。
(この飛行機が定刻に到着しなかったため、出発できなかったのだ。)
ホッと胸をなでおろし、機内へ。またも窓際の席で、おまけに横2列は誰も来ない。ラッキー!!
ホッとしたせいか眠気が襲い、ウトウト…
機内のアナウンスはもう日本語のかけらすらなく(爆) 英語とフランス語でした。(モントリオールはフランス語圏でもあります)
なにやら上空のことや離陸に関してのことを言っているような感じだけれど、わからない。
もうどうにでも慣れ状態で、寝てしまいました。
どのくらい寝たでしょうか? 多分一時間くらいだと思います。
もうどのあたりを飛んでいるのかなと窓の外を見ると…
あれ? まだ空港の滑走路ぢゃん! オマケに待機している状態。
乗っている機体の前にはまだまだ何機も離陸待ちしている機体がいる。
いったいいつになったら飛ぶのよ。
ホントだったらついている時間になっちゃうよ~
再びふて寝をし、その間にようやく離陸してくれました。
完全にモントリオールについている時間でした。
とりあえず無事に目的地まで向かってくれているようだし、遅れてもなんとかなるわ~
と超ネガティブ思考で、約3時間ほどのフライトを終え、モントリオールに着きました。
時刻は22時半を過ぎています。
ここでも入国審査があり、「サイトシーン!1ウィーク。」といっただけでOK。
すんなりと出られました。
また預けた荷物も無事に出てきたので、引き上げてタクシー乗り場へGO!
前回のとき、往きのみひとりで早めに出発したので、タクシーでの移動はわかっていたので、運ちゃんに宿のアドレスを見せて向かってもらいました。
結構タクシーの運ちゃん、飛ばすんですよ(笑)
あっという間に20分ほどで街中まで到着。
でも宿は一方通行の道の真ん中辺り。さてどうするのかと思ったら、いきなりバックで一方通行に道を進入。
いくら夜の23時過ぎとはいえ(驚)
ちょっとスリリングな道中も終わり、荷物を降ろしてもらって、チップをあげたら大喜びで、階段の上まで荷物を持ってきてくれました。
さてもうすでに宿の方はお休み中。でもエアーが遅れていたことは知っていたようで、鍵をある場所に隠してくださっていて、お入りくださいということになっていました。
日本語で書かれていて、すごく安心しました。
デモね… その部屋ってせっかく上がった階段を下りてさらに地下に降りるのであった。
運ちゃんに上げてもらったスーツケースもまた自分で降ろさなくてはならないと言う悲しい出来事。
やっとの思いで荷物を降ろし、部屋に入ると、私のほかにはまだ泊まっている人はいないようで静かでした。
3部屋ほどある中の1室が私の部屋として用意されていました。
とてもかわいらしいお部屋で、早速荷物を解き、棚やたんすに自分の洋服を詰めたりして約一週間住むお城を完成させました。
この時点で夜中の1時。とほっ。
日本についたよ~って電話して、3時くらいに就寝しました。
翌朝はドアの下からメモ書きが…
日本語で「朝食は2階でお待ちしています。」という内容に、2階に上がる迷路のような地図つき。
それに従って上がっていくと、またまた違うおうちの中に。
ミニキッチンがあったり、市内通話かけ放題の電話があったり、客室も5部屋はあったかな。
ここでようやく宿のご主人と奥様に会うことができました。
お二人ともとてもよい方で、気さくにいろんなことを教えてくれました。心細い部分もあったのでおかげで救われましたけれど。
朝食はイングリッシュ風でマフィンやスクランブルエッグ。はたまたコーンフレークがあったり、好きに食べてOK。
マフィンもおいしかったけれどお手製らしいクロワッサンが最高でした。
この日泊まっている人は少なく、これから増える様子でした。
F1は金曜から始まるので、まだ2日、時間がある。
ということでプチ観光。
何度も来ているとはいえ、こんなにのんびりした一人旅は初めて。
まずノートルダム聖堂に行き、しばし祈りの時。
クリスチャン、カトリックでもないですが、なぜか落ち着く空間。
その後、オールド・モントリオール(旧市街地)をフラフラ。
風情のある石畳の小道や建物。どれをとっても絵になる街。
地下鉄の駅を何駅分歩いちゃったかしら(笑)
当てもなく、本当にただ気の向くままに散策していました。
地下鉄といえば、前途に記したように地下街が発達している都市でもあるので、もちろん地下鉄も発達している。
多方面に繋がっている地下鉄網は非常に便利であり、快適です。
比較的、治安もよろしいので一人で地下鉄に乗っても安全です。
また車体にはタイヤ状のものがついているので、音も静かだし揺れも少ないです。
各地下鉄の駅もきれいで広いですし、駅によっては地下街と直結しているので非常に便利です。
ただね… フランス語表記や読みが基本になっている街なので、どう発音していいのかわからない駅もあったりします(汗)
この日の食事はなに食べたんだろう?
ひとりなのでレストランに入るのも寂しいので、ファストフードで済ませた記憶が…
翌日木曜、着いてからのお天気はよくこの日もいい天気でした。
この日もまだF1は始まっていないので、フリータイム。
もちろん街中はF1一色で賑わっています。フェラーリやホンダNSX(アキュラ)などが並んでいたり、イベントが開催されていたり、かなりの人で盛り上がっていました。
今回の旅は、現地に住んでいるという女性とネットで知り合っていたので、その方とお会いする約束をしていた。
ドキドキしながら彼女のおうちに電話。程なくして無事に彼女と話ができた。待ち合わせの場所を決めて、金曜に会う約束をしました。
さてさて、この日はどうしましょう(笑)
そうだ! モントリオールでもうひとつ有名な寺院があるのですが、それが「セント・ヨセフ大聖堂」
ここは足の悪い人が巡礼に訪れるという大変有名なところ。
今はなき、ブラザー・アンドレの祈りにより、多くの足に怪我を負った人々が治ったといわれが残っています。
その祈りに来た人たちのなかで完治したために不要となった松葉杖を奉納し、再び祈りをささげるという、とても神秘的な場所。
またブラザー・アンドレの心臓が保管・展示されていることでも有名です。
そんな神秘的なところにいきたくて、地下鉄の路線地図や市街地の地図をにらめっこして、ルートを検索!
早速出発してみました。
B&Bからの最寄り駅から乗り換え含め30分ほどかな? 目的地近くの駅に到着。
出ると目に付いたのは、あのセリーヌ・ディオンの家族が経営するレストランがあったこと。(モントリオールでチェーン店化しているみたい。)
セリーヌが好きな私はウィンドー越しにじっと中を見てしまった…
結局入ることはしなかったけれど。
で、大聖堂を目指すが、何をとっちらかったのか道に迷ってしまった。
生まれてこの方、地図を読むことや方向感覚については自信がある私。なんてこと…
でも、道は続いているはず。なんとかなるさぁ~という超ポジティブ発想で知らない道をズンズンと歩を進めていきました。
しかし一向に大聖堂が見えてはいるのに近づかない。
何故だ? 坂を一生懸命登っているのに…
それに気づけば、住宅地の中に紛れ込んじゃったみたい。
それはそれでなんとなく楽しく(笑) 素敵にデザインのおうちを何件も見れたし、緑に囲まれて環境は心地よかった。
さてと、いよいよ困ったことに。
行き止まりになってしまったのです。
ここは住宅地内のバス乗り場。Uターンして戻る場所になっている。
うそぉ~ またこの坂を戻るの!!!
ちょっと途方に暮れかけたのですが、ここは焦ってはなりません。
バス停の時刻表を見ると、なんとなくですがB&Bに戻る方面の地下鉄駅前までの路線バスがやってくるらしい。
多分、そこにいくはず… というかなりアバウトな解釈のまま、しばしバスを待つ。
周りは誰もおりません。
すると程なくしてバスが一台やってきました。
移動手段として地下鉄をよく利用するため、ツーリスト用のパスを購入していた私はバスでも使えることを覚えていたので、運転手さんにカタコトで確認してみると、大丈夫だよ!とのこと。
よかったぁ~
ホッとした気持ちでバスの座席に座り、いったいどこまで連れて行かれるのかという一抹の不安を抱えながらも、自分で解釈した駅前に着くことを祈って、ただ車窓を眺めていました。
大聖堂は何を間違ったのか行かれず、ちょっと悔しいけれど、まだ日はある。リベンジするぞ!
そんなことを思っていると車窓から見えるモントリオールでも一番の展望と言われる「モン・ロワイヤル公園」を通過。
本当は降りて散策したかったけれど、また迷うと嫌なので、今回は車窓から眺めるのみで我慢。
でも高台からみるモントリオールの街は美しく、「ああ、外国に来てるんだ」と言う実感を呼び戻すものでした。
さてバスの行き先と言えば…
そうです、無事に解釈したとおりの駅前に到着。やったぁ~
バスを降りるとそこはフルーツや野菜、生花を売る屋台がたくさん出ていて、日本にはない光景で楽しかったです。
トライして、リンゴを買っちゃいました。英語もフランス語もダメなのでドキドキしながら…
でも売ってくれたおばちゃんも優しくて、無事に買えました。
そのリンゴを片手に地下鉄に乗り、2駅ほどでB&B最寄り駅に到着。かなりバスでの移動のほうが近かったようにも感じました。
でも初めてバスに乗ったり、当てもなく道に迷いながらも素敵な風景が見られたりして、とてもラッキーでした。
その日は近くのコンビニでパンなどを購入し、リンゴをデザートにしてB&Bにあるミニキッチンで調理して食べました。
すでにモントリオール街中はF1一色! どこへ行ってもクルマ関係のイベントだったり、ポスターなどが飾られています。
ドライバーたちが宿泊しているホテル前にはたくさんの人だかりだし…
賑やかでしたよ。
さて金曜日。いよいよレースウィーク突入!
早朝から準備し、いざ出発。
サーキットへは地下鉄で一回乗り継ぎで約15本程度。駅を出て徒歩でサーキットに向かうのですが、事件が起きました…
地下鉄のツーリスト切符(一週間有効)を提示し、改札を通過。乗る方面もちゃんと覚えている。
間違いはない。
だが、事件は駅という現場で起こってしまいました。
荷物がたくさん入っているリュックに、手作りのドイツ国旗(;´▽`A`` そして手には切符が。
切符をリュック以外につけていたウエストポーチに入れようとした瞬間…
そこは階段だったのです(沈)
そうです、見事に階段を踏み外し、階段の上から2段目あたりから、踊り場になっている真ん中まで落ちてしまったのです(T▽T;)
幸い、階段にもホームにも人はおらず、見られることはなかったのですが、めちゃめちゃ恥ずかしいし、痛いしで最悪な滑り出し。
気を取り直し、ホームのベンチまで痛い足を引きずり、座ると…
ふと思い出したのがリュックのカメラ!
壊れたか!と冷や汗が出ましたけれど、大丈夫でした。まずは良かった。
次に痛みが走る左足首。とりあえずは動く、歩ける。
ちょうどその時履いていたスニーカーがハイカットモデルだったので、かなり足首のほうまで靴紐をきっちり締めていたおかげで、固定された形になったのでしょうかね?
無理に靴を脱いでしまってもまずいかなと思い、そのままで着た地下鉄に乗り込みました。
痛みはあるものの、我慢できないものでもなかったので、サーキット最寄り駅に下車した後も無事に徒歩でサーキットに向かうことができました。
この日は2タイプの座席(ブロック)を購入していたので、お手ごろ価格のほうのスタンドで観戦することにしました。
やはり金曜でも人は多く、気候もよかったせいか、熱くなっている人たちも多かったです。
自分で作ったシューミの名前入りのドイツ国旗をたなびかせながら(笑) ヘンな日本人になっていた私。
しかしよく言葉もわからないのに、行ったよな…
無事に観戦が終わり、再び駅に戻り、市街地へ行くのですが、このサーキット場は「ジル・ビルヌーブ サーキット」といいまして、かつてフェラーリのエースドライバーだったカナダ・モントリオール出身のジル・ビルヌーブの名前をつけてあります。
彼は残念なことに、レース中のクラッシュにより短い人生に幕を下ろしました。しかし地元の英雄であるため、この名前がサーキットにつけられたのです。
ホームストレートのファーストグリッド(1番目のライン)には「サリュー ジル」とフランス語で書かれています。
(ちなみにジルの息子、ジャック・ビルヌーブもインディやF1でチャンピオンを獲得した名ドライバーでした。今はどのカテゴリーで活躍しているのかな?)
そしてこのサーキットにはもうひとつの顔があり、それはかつて行なわれた「モントリオールオリンピック」のボート競技に使う大きく長いシーウェイがある島の公園です。
コースは島を一周、周るようになっており、景色もきれいなところです。
またカジノもあり、レースが無いときはカジノへ行く人たちで賑わっているようです。
さてサーキットから戻り、会う約束をしていた女の子と合流。
留学でモントリオールに来ているという子だったかな? もう名前忘れちゃったけれど、元気かな?
その子の案内で、前日に行かれなかった「セントヨセフ聖堂」に行くことになりました。
いやいや… 一人より二人ですね。最寄り駅を下車してすぐにありました(爆)
私ってばいったいどこ見て歩いていたんだろう…
ホッとしながらも中に入って行くのですが、いかんせ敷地が広い!
そして美しい聖堂の概観。思わず写真を撮らずにはいられませんでしたね。
当時は普通のフィルム式の一眼レフカメラでしたので、デジタルで残っていないのと、ネガが行方知れずなもので、アップできなくてゴメンナサイ。
いやいや素人が撮っても絵になるところでした。
そして中へ向かう。聖堂の入口にたどり着くまでには、ものすごい段数の階段があります。
真ん中には赤いじゅうたんがひかれています。
これはなんだろうと不思議がっていると、後で知ったのですが、足が不自由な人たちが這いあがったり、膝をついてあがったりするときに少しでも痛さやケガかないようにという心配りだったのです。
もちろん健常者の人たちはじゅうたんの上は歩かずにその両脇の部分を登って行くということになります。
いよいよ聖堂へ。入口からまずビックリしたのは右左、上と所狭しと掛かっている松葉杖。もう漠然とするくらいの量です。ビッシリ…
このわけを聞くと、階段での部分でも書きましたが、足の不自由な人がお参りに来て、そして完治し、不必要になった杖を奉納しに来る。それを飾って?祀ってあるそうです。
もう鳥肌が立つくらいの量で、口が開いたままでした。
では何故足の不自由な人がたくさん訪れるのか…
前途にも書きましたが、それはかつてこの聖堂を守っていた「ブラザー・アンディ」が、祈願に訪れた巡礼者の足を治した…という逸話から、いろんな国や地域から訪れる人がいたようです。
またこのブラサーは、大変慈悲深く、いろんなよい行いをしていたそうです。
亡くなった今でもブラサーの心臓は保管され、展示されているのです。
ひと通り教会内を周り、礼拝堂に腰を落ち着けました。
一面、慈悲深い神々に見守られている感じで、ホッとするひととき。気がつけば3時間近くもいた計算になります。
外に出たら雨が降って止んだ後だったようで、雨にぬれた聖堂もとてもきれいでした。
それから場所を移動し、ショッピングしたり食事したり、楽しい時間を過ごすことができました。
そして土曜日。レースは予選が始まります。
今日は階段から落ちないように新調に降ります(笑)
おかげさまで足のほうは痛みもなくなり、普通に歩けていました。特別冷やすことも何もしていないのですがね…
この日はお高めの座席のほうで観戦。こちらは眼の前からマシンが突っ込んできてカーブしていくコーナー。右手には東部カナダでは大きな流れの川として有名なセントローレンス川沿いに市街地が良く見えるベストポジション。
チケット代は確か当時のカナダドルで50ドル。安いです。マジで。
日本だったらとんでもない額ですからね…
シューミの旗をスタンドのてっぺんにくくりつけ、意気揚々とレース観戦。
そして日本を経つ前にネット上で知り合いになったニュージーランド在住の日本人ご夫妻と会えることになり、ちょうど同じスタンドだったので、心強かったですね。
レース観戦も無事に終了。そして去年のツアーで相部屋になった女の子が今年もツアーで来るという事だったので、合流することに。
なんとか携帯も無いときでしたけれど、広いサーキット内で出会えたものだわ。
ディナーの約束をして一旦B&Bに帰宅。
なにやら旧市街で花火大会があるそうで、それが見えるあたりのレストランで食事がしたいとの事。
着替えて待ち合わせの場所に移動する。
とその時に見た光景…
私の足、ゾウさんぢゃんΣ(~∀~||;)
そう、痛みは無いものの、ものすごい腫れよう。そして赤紫色してる…
いいのか?大丈夫なのか???と疑問を自分に投げかけるものの、痛くないし、歩けるの、普通に。
靴もちゃんとはけるし、持っていったサンダルも入る。
不思議だ…
普通こんなに腫れて色も変わっていたらおおごとです。
でも平気なの。マジで(笑)
もしかしたら足の怪我だけに「ブラザー・アンディ」のご加護ですかね???
非常に不思議な体験でした。
土曜日なので街中、どこも人人人。
ようやく座れるお店を見つけ、適当に食べたいものをオーダー。
しかしどうしてアメリカやカナダって量が多いんでしょうね? ポテト山盛りにでかいハンバーガー。くえないっちゅーの(爆)
まっ、なんとかシェアしながら食べ終える頃、花火大会が始まりました。
なんでも国別で競っているそうで、日本からの参加もあった模様。この日はスペインだったかな?日本ではない国の花火師さんが作ったものでした。
でも打ち上がる花火は万国共通。どれもきれいでした。
まさかカナダまで来て大玉の花火大会を見られるなんてラッキーでした。
さて決勝日。泣いても笑ってもこの日でレースは終わりです。
朝早くから行くためにB&Bの朝食タイムも少し早めに対応してくれた。
この頃になるとF1を見に来たという外国のおじちゃんがいたりして、カタコトの英語で、なんとかコミュニケーションを図る。楽しい。
またここで食べられるクロワッサンがおいしいこと… お変わり何度もしちゃいました(笑)
いつも通り地下鉄で移動し、サーキットへ。
やはり人の流れが決勝日は半端無いので、ノロノロと歩くことに。
駅を出てから1時間歩きようやく自分の席に到着。
そしてまた問題が…
昨日つけていて文句言われなかった旗が今日に限ってダメだという。外せと言ってくる警備員。
多分そんなことを言っているのだろうと思っていたので無視していたのだが(昨日ははれたし、他の人も同じようにつけているのだから、私だけ不公平だよと抵抗。)、いよいよと実力行使にかかろうとし始めたので、破られでもしたら困るし仕方ないので外すことに。
そのことをニュージーからいらしているご夫妻に話にいったらかなりご立腹で、やはり昨日まで写真撮影のために移動が良かった場所もダメだといわれたり、人によって対応がまちまちなこと。ものすごい剣幕で私の警備員にも抗議してくれました。もちろん英語で…
そしたら「つけていいよ」っていうことになったので、大変ありがたい助っ人さんでございました。
しかしなんなんでしょうね…
もしかしたら東洋系だけが注意されているっぽいといううわさだったので、その警備員、個人の気持ちが大きく影響しているのかもしれません。
ちょっとその点が悲しかったけれど、そういうこともあるわね…
そしてレース前のイベントが始まり、ドライバーがオープンカーに乗ってコース一周する時間に。
毎回失敗するのですが、どうもお目当てのドライバーになるとうまくシャッターが切れなかったりピントが合わなかったりで取れないことが多いのです。
今回も案の定。
でも現像したらなんとか見られるものもあったので良かったけれど。
さあ、午後2時。スタートが切られました。
大観衆が見守る中、シューミはPP(ポールポジション)から快走!そしてそのままチェッカーで優勝♪
表彰台までは距離があるので見に行かれなかったけれど、帰りはコース内を歩くことができるので、ドイツ国旗をたなびかせながら、一人闊歩しておりました。
この日はそのニュージーからのご夫妻と夕食をご一緒させてもらい、日本食屋さんに。
このお店はシューミに会えたお店でもあるので来るかなと期待していたのですが、会えませんでした。
いろんなお話をして、楽しい時間は過ぎていくもので… お別れして、B&Bに戻りました。
月曜から部屋が1階に変更になるので、荷物をまとめて移動する。
今度のお部屋もかわいらしい雰囲気でよい。
朝もちゃんとクロワッサンをいただき、街中を散策。リスがいたり、とても素敵な公園があったりして、住んじゃいたいくらい。
地下鉄は利用せずに結構歩き、町の中心部に行って見ました。
この辺にはツーリスト用のインフォコーナーがあったりするので、一度は訪れたほうがいいですね。
その近辺にあったマックで昼食。メニューにはじめてみるものがあったので注文してみた。
そう、いま日本では販売している「マックラップ」です!
大きさは日本の倍ありますけれど、チキンが入っているものやえびが入っているものと同じ記憶があります。
またそれがおいしかったこと…(正直、日本のよりおいしかった(爆))
テイクアウトして近くの公園のベンチで食べていたのですが、心地よかったなぁ~
おなかも膨れたところで、移動することに。
そしたらバスの運転手さんが休憩中だったようで話しかけてきた。
もう英語だめなのにとドキマギしていたですが、おじさんはすごく丁寧にわかりやすい単語を使ってくれたり、理解しようと頑張ってくれました。
「一人できたのか?」
「東京から来たのかい?遠かっただろ。」
「何しに来たの?F1か?誰のファンだ?」
「街は見て周ったか?いいところだろ?またいつでもおいで!」
なんていう会話をして、楽しかったです。
そしてまだ時間もあるので再びサーキットに行ってみることにしました。
別に行っても何もないのですが、ただ撤収されているスタンドやパドック風景を見るがまた面白くて。
誰もいないサーキットコースに入り、昨日戦っていたマシンから剥がれ落ちたタイヤカスを見つけたり、縁石に残されたタイヤ痕を見つめたり、まだ撤収されていないヘアピンのスタンドに上がって眺めたり…
かなり贅沢なことをしている気分でした。
4キロ近くあるコースをのんびりと徒歩で一周。途中、鳥の巣があったのか、母鳥が私の頭めがけ突進されたけれど、自然も多いサーキットならではです。
写真撮りながら、フラフラと歩いておりました。
そして夜は大リーグを見に行く予定だったので、地下鉄に乗り、スタジアムがある最寄り駅まで向かう。
今はもう消滅してしまったけれど当時は「モントリオール・エクスポズ」という球団がありました。伊良部や大家がいたチームです。
対戦相手は「ピッツバーク・パイレーツ」。最近では桑田が在籍していましたね。
スタジアムはやはりオリンピックのときに使用した「バイオドーム」。そても大きく広いスタジアムでした。
駅を出て直結になっているスタジアムへ向かい、まずチケットを購入するためブースに行く。
何度も書いてますが、私は英語ができません。
なので、とりあえずカタコトで今日の試合チケットが欲しいと伝え、身振り手振りで説明開始。
そのうちブースのおばちゃまも親切に座席図を出してきてくれて、どこがいいか指差してごらんと言ってくれた。
この辺がいい…
と指したあたりのチケットを発券してくれて、確か15ドルくらいだったかな?
すごく安かったのです。バックネット裏の指定席で15ドルって…
確かこのとき1カナダドルは100円位のレートだったはずなので、1500円っすか!
喜びながら座席に行くと、もう選手がウォームアップを開始している。
練習中のボールが外野スタンドへ飛んでいくので、子供たちはグローブを持って待機している。
なかなかいい光景でしたね。
試合前に腹ごしらえと言うことで、スタジアム内の売店に行くと、軽食くらいしかないのは日本と変わりないですね。
ホットドックにフライドポテトにコーラという、ある意味定番のコースにするかと購入口へ。
またここで事件が!!
レジのおねーちゃんはフランス系のようで、あまり英語が得意ではない模様。
私も英語はダメダメときているので、うまく通じやしない(爆)
ホットドックはなんとか通じたものの、フライドポテトが通じない。
何度も何度もポテトと言っても、実物に指差してもわかってくれず、しまいには「ぽてたぁ? はぁ~ん?」とおねーちゃん降参してしまいました。
おいおい、降参するなよ、売ってくれよ!
困りかけていたときに別のお兄さんが登場し、フォローしてくれて、無事にポテトゲット!
ちなみにフレンチフライって言うのがあっていたのですね。思いっきりポテトとってもダメだったのね。
それからお兄さん、機転が利く人で飲み物もすぐに理解してくれたし、ホットドックのケチャップやマスタードはあっちのテーブルにあるからセルフでね。と教えてくれたり、親切でした。
このときもお兄さんに神を見た気がする(笑)(笑)(笑)
無事に食料を手に入れ、いよいよ観戦。
人の入りは平日のせいか少なかったけれども、会社が終わる頃になると集まってきた。
試合開始は日本と違って少し遅めなので、仕事が終わってからでも充分見にこられる。
観客もボチボチ埋まってきたところで、試合開始。
どんな選手がいるのかなんて詳しく調べていかなかったれけれど、野球は見るのは好きなので楽しい。
そして大リーグならではのインターバル中にあるイベントが面白い。
マスコットが場内を練り歩くのはもちろんですが、一緒にオーロラビジョンに映って面白いことすると何かお土産がもらえたりするらしいです。
きれいなおねーさんが映し出されたり、飽きさせない構成でした。
いま日本球界でもだいぶファンサービスが良くなったりしていますが、大リーグのサービス精神は本当にすごいなって思います。
試合は確かエクスポズが勝ったはずです(笑) 覚えていない…
地下鉄に乗り、B&Bに買える。夜食は買いだめしておいたパンにハム…
軽く済ませました。
いよいよ最終日。帰国日です。
B&Bのご夫妻にお礼を言い、朝早くタクシーを手配してもらって空港へ。
空港では比較的時間に余裕があったので、ウロウロしたり、免税品買ったりしてました。
そして出国手続きの際に日本語ができる方で、ビックリしました。
モントリオールではアメリカへの直行便があるのでカナダの出国審査とアメリカの入国審査も同時に行ないます。
日本語ができる方だったので、安心してスムーズに通ることができました。
飛行機も定刻どおりフライトし、モントリオールを離れました。
このモントリオール~シカゴ間でのフライト中に出る軽食がおいしいのです。
ターキーをマックラップみたいに包んだものなんですが、めちゃウマ!
もう一個欲しいくらいでしたよ… 実際に余ったようで、乗客に配ってましたけれど(笑)
私のところに来るまでに無くなっちゃいました。
往きとは違い、帰りはまさにトラブルフリー。何事もなくシカゴに着き、乗り換えもスムーズ。
無事に成田行きの飛行機に乗り込みました。
ここからはもう日本語が通じる世界ですので、ホッとしましたね。
でも長いフライトなので、映画を見たり、起きては何かを口に入れたり(笑) 一歩間違えればエコノミー症候群ですよ。
大幅に遅れることも無く、成田に到着。日本に帰国しました。
空港には母が迎えに来てくれていたので、荷物をクルマに乗せ、ホッとひと息…
長いようであっという間な珍道中でした。
いい経験したなと今でも思いますが、あの頃のアクティブさやポジティブさ。今はどこに行っちゃったんでしょう…
でもまたいつかモントリオールには行きたいので、近いうちに実現できるようにしたいなって思います。
ナイヤガラの滝も行きたいけれどね…
そうそうせっきーも番組でメープル街道を楽器が弾ける女性陣と旅しましたね。
モントリオールで演奏したりしていたシーンをTVで見て懐かしく思いました。
またあの番組、再放送しないかな…(録画はしてありますがね)
いやいや、長い文章になってしまいましたが、いかがだったでしょう。
ちょっと記憶が曖昧だったりしていておかしくなっている部分もあるかと思いますが、ご愛嬌ということでご容赦いただき、読んでいただけましたこと、感謝いたします。
旅の思い出はいつまでも色あせないもの。ずっと大事にしたいですね♪
これは大事に身近に置いていた「セントヨセフ聖堂」のパンフレット。
こんなに美しい景観なのです。階段が中央に小さく見えますが、それが上記に書いた階段です。