9月6日、5日目。蚌埠(ぼうふ)から滁州(じょしゅう)を経て、揚州(ようしゅう)へ向かう。
朝のんびりしすぎて、列車に乗り遅れそうになる。ホームを走るせっきー。なんとか間に合う。
防阜を出ると、真珠を養殖している池が広がる。また洪水被害が多い地域でもあり、農家を困らせているとか。
最初の下車地、滁州へ到着。鉄鋼関係が盛んな都市、人口450万人。凄すぎ…
この日は気温32度と蒸し暑いみたい。商店街らしき中のとある店先の木陰で休憩。
店の主人と会話。
せっきー:「日本人です/リーベンレン」
店主:「ジャパン(笑)」
そんな会話が続く中、お腹が空いているせっきーが何かおいしい食べものを出してくれるところを教えて欲しいと尋ねる。
店主は近くの食堂がいいと薦めてくれた。
オススメ料理は何かとさらに尋ねると、「麺」だと言う。 「やっぱり麺なんだ。」と納得しているせっきー。
場面変わり、紹介された食堂へ。ウェイトレスさんに「このお店で一番有名な麺料理をお願いします。」と注文。
10分後、出てきたのは土鍋に入った煮込み麺【皖東燜麺】(読めない(T_T))
きしめんのように平べったい麺に豚肉が入ったつゆがほとんどないもの。豚肉の味がしみこんでいるとか。
熱そうだったで、ヒヤヒヤしたが(笑) 麺を口に運ぶせっきー。
一瞬、表情が止まったけれど「うまい」と一言。良かった…
食べ終わった後は近く史跡へ足を運ぶ。
約千年前に建てられた【酔翁亭】という、楊欧州と言う大変な有名な文人さんが左遷されてきて過ごした場所。
中にはその楊欧州が植えたと言われる梅の木があった。老木のようで倒れないように支え木がしてある。
でもその支え木はちゃんと木の模様と形をしているコンクリート製。景観を損ねず、梅を守る、素晴らしい心遣いだと思った。
さらに足を伸ばすと辺りは一変。森林の中に入っていく。
古い階段を登ると笛を吹いている人に出会った。彼はここで線香を売る仕事をしているそう。
芸術を愛す楊欧州を偲び、毎日笛の練習をしているそうだ。
せっきーは彼にお願いして、ちょっと離れた森林の中で笛を聞きたいと移動する。
ちょうど良いところに腰を下ろし、笛音が聞こえる…
すごいリラックスタイムだったと思う。
ありがとうとお礼を伝え、再び駅のホームへ。揚州行き列車に乗る。
車内ではピンクのワンピースを着たかわいらしい女の子と出会う。
カメラに照れているのかちょっと興奮気味(笑)
お母さんが、
「おじさんと一緒にカメラに映ってるよ」
「おじさんはかっいこいい?」
と聞くと…
「かっこよくないっ!!」
と照れたように叫ぶ笑)
かわいいなぁ~
それを聞いたせっきーはちょっとショックだったのか、苦笑いしながら
「かっこよくない?! なんだとぉ~」
と言って笑う。
その後は女の子がうれしそうにせっきー手のひらをたたく様子が映り、ほほえましい光景。
子供には本当に人気者だわね。
秋編、第一週目は次の下車地、揚州でひと息。来週はまず海安県を目指し、出発する。