砂漠で水が飲みたいか、自宅でコーラが飲みたいか そういう話 | 道標を探して

道標を探して

 ただ、そこに進んでみたい道がある。
 仰いで見たい空がある。
 踏んでみたい土がある。
 嗅いで見たい風がある。
 会ってみたい、人がいる。

今日さ、母ちゃんが
「なんか私の悩みってすごく軽いものなんだなぁ、と思った」とか言ってたんだけど、そうしたらなんかいろいろ考えちゃってさ。

だって俺たちって、まあほかの世代から言ってみれば、多感な時期ってやつなんだろ?
それにさ、悩みとか重要性の順序って個人差がありまくりだろ。

 そういうこと思ってるとさ、なんかもう、どっかの馬鹿が
 「そんなことでくよくよ悩んでるんじゃねぇ!」みたいな説教してると、逆に「お前の価値観で俺の悩みをはかろうとするんじゃねぇよ!」って逆に怒りたくなっちゃってさ

 なんかさー、俺たちって本当に面倒な世界に生まれてしまったよな。
学歴がどうの成績がどうの、資格がどうの、やる気がどうの、性格がどうの

めんどくせえっつの。

何? そんなに選んで何がしたい?

俺たちに個人的な考えは持つな、社畜になれ・言うことを絶対に聞け・自分勝手な行動は決して取るな・勉強しろ。

ふっっっざけんな。

俺たちゃシステムとかしょうもない機械の一つの部品かよ。それって犬畜生よりひどいぞ。

はぁ……
 でもさぁ、そうしないと、俺たちって犯罪者になるか死ぬか、この二つしか選択肢がないんだよな。
 オレだと高校生だから即犯罪者にはならないけど、学校追放されたら、まず小遣いでロープと青木ケ原樹海までの片道切符を買って、さっさとタヒにに行くかな。

 タヒんで償うって意味もあるけど、それよりも生き続けてもきっといい事なんてないからさっさとっていう

 俺はさ、ただ精神的に満たされたいだけなんだろうさ、多分口で言うほど性的な欲求なんてないし、相手に何かを求めるなんてこともそこまで多くはしない。

 ただ、日の当たるところで隣に座ってくれるような人とのんびりしていたいだけなんだよ。どうして分かってくれないんだよ。

 ああそうか、お前らと俺とじゃ、価値観は違うんだったな、悪い悪い。

 平穏な日々が欲しい。
 もう少しだけ幸せになった日々が欲しい。
 ほんの少しだけでいい、ゆっくりできる時間がほしい。
 いつも何かに追いかけられてるイメージがどうしても消えない。

 学歴に追いかけられる学生の俺、忙しい毎日に追われて、逃げるようにPCを打ち続ける俺。

 なぁ、どうしてこうなってしまったんだ? 俺はどこで間違えた? この先は安全なのか? それともこれ以上に辛い毎日が待っているのか?

 なあ、教えてくれよドラえもん。
 って、わかる訳もないか。
 そうせ俺の人生はこのあともずっと俺の人生たりえるようにできてるさ。
 多分、そう。俺が自殺をしなくてはならなくなるように