読書感想 西村賢太「苦役列車」 を読んで | 道標を探して

道標を探して

 ただ、そこに進んでみたい道がある。
 仰いで見たい空がある。
 踏んでみたい土がある。
 嗅いで見たい風がある。
 会ってみたい、人がいる。


どこまでもこしゃくな野郎




暗い・・・・・・

太宰治かお前は・・・

簡単に言うと平成のプロレタリア文学

肉体労働者の怠惰な日々を鮮烈に、豪快にまとめた一冊。

芥川賞を取らなかった西村先生のもう1作も入ってるんだけど

こっちはかなり人間くさい、というか、こう、苦役列車よりもどん底をのたうち回っているような感じがする。

つまり、これはどう転んでも読んでいて「こうなってはいけない」「俺はまだこいつよりはマシだ」

と思わせられる小説。

反面教師。

成程、平成の私小説作家誕生とはよく言ったものだ。








一言
僕も今後こんなふうに泥臭い小説がかけるようになるのだろうか。

まあ、本人次第だろうな、とりあえず今は受験勉強頑張れよ。
・・・英単語やるか



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