読書感想 住本優 最後の夏に見上げた空は を読んで | 道標を探して

道標を探して

 ただ、そこに進んでみたい道がある。
 仰いで見たい空がある。
 踏んでみたい土がある。
 嗅いで見たい風がある。
 会ってみたい、人がいる。


どこまでもこしゃくな野郎

もうそろそろ10冊位書いたかな、いやわからんけど

ゲノム兵って確かいたよね、冷戦だか第2次大戦だか忘れたけど。

多分そのあたりを題材にしたお話。

設定としては戦争で遺伝子強化兵として使われる「予定」だったヒロイン、小谷順子が主役。

表記は彼女の一人称視点。

遺伝子強化兵として戦争に駆り出される予定だった小谷は、その戦争が終わってしまい、自分の役割をなくす。まあ正直この説明は予備知識であってあんまり説明とは関係ない。
そんで、そんなある日病院で目を覚ましたのが物語の始まり。

なんでも目を覚ます以前のことは完全に忘れてしまっているらしく、自分の社会的立場は同居人に教えてもらう。

自分が戦争で使われるはずだったこと、これからは後見人である彼の下で暮らすこと、18歳の夏に確実に死んでしまうこと。

そして17歳になり、順子は遺伝子強化兵専用の学校へ通うことに。

その学校の外観てのがまたひどくてさ。

1mの厚さはあるであろうコンクリート塀の上に有刺鉄線。銃を持った門番。

精神異常をきたした少年少女。

まあ他にもいろいろあるんだけど、ネタバレもほどほどにってな感じだろうから、15%ほど話したいまで終わらせておこう。

内容としては、ええ話やった

こういう話あんま読まないけど(ってのはあんまり見ないけどという意味)、やっぱりいいねトゥルーエンド

向こう側が見えない感じに終わってくれてるのも読者としてとても興味深いと思う。

こんなものをいつかかいてみたいなぁ、と思うけど、さてどうだか。

将来の自分に期待だね



最後の夏に見上げた空は (電撃文庫)/住本 優

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一言
甘酒が・・・・