コピペ 思い出 | 道標を探して

道標を探して

 ただ、そこに進んでみたい道がある。
 仰いで見たい空がある。
 踏んでみたい土がある。
 嗅いで見たい風がある。
 会ってみたい、人がいる。





中学2年の頃から学年全体にイジメられていた。


最初はクラスの少数だったけど「アイツと一緒にいると自分まで・・・」


ってことで学年全体に広まっていった。


そんな中、鎌倉に遠足に行くことになった。


ひと班男子3人女子3人でそれぞれコースを選んで行動して


最後に先生のいる場所に集合して解散というものだった。


まさか親に「イジメられてて」なんて格好悪くて恥ずかしくて言えなかったから


ずっと言わないでいたんだけど遠足当日、母が


「お友達の分もお弁当と一緒にお手拭き入れておいたよ」


なんて言うもんだからトイレでひたすら泣いた。


地元の駅で先生の点呼受けて鎌倉へ。


でも班でもリーダー格の女の子が男子3人とモメだして、


もう1人の子も一緒になってモメて「じゃあ別々に行動しよう!


あとで何か言われても男子のせいだからね!」と別行動に。


するとコース途中の寺で男子3人と遭遇。


1人がどうも石段で転んでケガしたけどバンソウコウとか持ってなくて


3人でオロオロしてた。


そこで私が「これ・・・私ので嫌かも知れないけど」って


バンソウコウと小さいキズ薬渡したら男子が「おっ!サンキュー」って受け取ってくれて


「○○って優しいのになんでみんなにイジメられてんの?」


「俺も疑問に思ってた、別に○○は汚くないよな!」


「今度誰かに何か言われたら俺たちに言えよ?△△(女子メンバー)も

なんで○○シカトしてんの?遠足なのにかわいそうじゃん?」


って言ってくれた。


お昼は指定された場所でみんなでお弁当食べたんだけど、


母が渡してくれたお手拭き出したら男子が「お~俺にちょーだい!」


「待て!俺ももらうw」って争奪戦になった。


女の子も「私ももらっていい?」「○○さんって優しいよね!さっきまでシカトしちゃっててごめんね」


って・・・母の顔も浮かんできて泣いてしまった。


イジメは辛かったけどこの思い出だけは強く残ってる。