コスタリカの面している海は
西海岸の太平洋と東海岸のカリブ海。
日本人的には身近な太平洋より
「カリブ海」という響きに旅情を感じるけれど
英国人をはじめヨーロッパ人に
より特別な思いを起こさせるのは
太平洋、の方。
カリブ海は大西洋に繋がっているし
ホリデーデスティネーションとしてもポピュラー。
地理的にも感覚的にもヨーロッパに近い。
それに比べると
対面するためには、アメリカ大陸を越えるか
ユーラシア大陸の反対側まで行くしかないのが
太平洋、
パシフィック・オーシャン Pacific Ocean
欧州人を
「とうとうここまでやってきた...」という
感慨深い気持ちにさせるらしい。
Parque Nacional Manuel Antonio / Costa Rica
小学生の頃から世界地図を眺めるのは大好きだった。
どうして太平洋の「たい」は「太い」という漢字で
大西洋の「たい」は「大きい」という漢字なのか
疑問に思っていた。
どこかで調べて知識としては知っていたかもしれないけれど
それが本当の意味でクリアーに理解できたのは
大人になってから。
自分が国をまたいだ旅をするようになってから。
「パシフィック・オーシャン」の名前は
大航海時代のスペイン人たちが荒波の大西洋を抜けて
初めて出会った静かな大海を
El Mar Pacifico と呼んだところから。
pacifico は 英語の ピースフル peaceful と同じ語源。
平和な、穏やかな、海洋。
ああ、「太平」(泰平)からきていたんだと分かったら
ストンと納得。
コスタリカの太平洋に沈む夕陽。
あの水平線の向こうに日本があるんだと思ったら
欧州人とは別の意味で、
キューンとした気持ちに浸ってしまった。



