サルサ・ワークショップ | 在英邦人、でも心はキューバ

在英邦人、でも心はキューバ

期間限定、シャンハイ在住。
英国&ニッポン共に年2回ペースで里帰り中。

日曜日はセミプロ・ダンサーのサルサ仲間と一緒に

朝から夕方まで丸一日の集中講座、

サルサのワークショップを受けてきた。


講師は、自らを「サルサ・フリーク」(サルサ中毒、サルサ狂)と呼ぶ

アメリカ人女性ダンサー、イーディー 

Edie 'The Salsa FREAK'


ウェブサイトを通じてサルサの普及に貢献した人で

日本も含めた世界のコングレスで踊ったり教えたり

自身のDVDシリーズも人気があって、サルサ界での知名度が高い人。


一日8時間 x 土日の2日間という週末の「特訓」コースは

女性のためのスタイリング講座で

このワークショップのタイトルも

World Famous Ladies Styling BOOTCAMP

(ブートキャンプは、米軍の訓練所とか強化合宿所、というニュアンス)


今回初めて、一日だけ参加してみたけれど

これ、なかなか面白くて有益な体験だった。


踊りのスタイル、という意味で言えば

典型的な北米式で、LAをベースにNYやプエルトリコや

彼女自身がプライベートのレッスンを受けたいろいろなダンサーや

旅した土地からピックアップしたもののミックス。

基本的にはパフォーマンスやコングレスなどで

披露するタイプの踊り。


私はといえば定期的に受けているレッスンはないし、

自分の「スタイル」もいまだによくわからない。

キューバがメインだと思うけど、それはライブで自然発生する踊りのことで

「キューバン」というダンスのカテゴリーとは違う感じ。

でも表面的なテクニックということとは別にして

彼女のダンスに対する考え方や哲学みたいなものは

共感するところがたくさんあった。

例えが具体的で教え方もとても上手い。

彼女自身は元々ダンスのバックグラウンドがある人ではなくて

30代になってからサルサに出会って夢中になったと公言している通り

ダンサー体型というわけでもない。

子供の頃からバレエや社交ダンスをやっていた人って

骨格や筋肉の付き方も違ってくるのか遠目にもすぐわかるけど

(手足、首が長くて顔が小さくて。西洋人は特にその差が顕著)

イーディーはそうではないから、説明に説得力がある。

そんなの私には無理、という言い訳が通用しない。

If I can do it, you can do it, too.

私に出来るんだからあなたにもできるはず、と言われたら

素直にそうだなあと思ってしまう。

自分自身がお金や時間を注ぎ込んで苦労して得たものも

惜しみなくみんなに分け与えるという彼女の姿勢も共感。

新しい服を増やしたかったら持っている服を処分して

クローゼットにスペースを作る必要がある、なんて言っていたけれど

その例えもダンスだけに限ったことではなく実感としてよく分かる。

サルサのレッスンを受けている友人があるとき言っていたことを思い出す。

インストラクターが生徒さんの取り合いに必死で

他のインストラクターや他のスタイルをけなしたりする、

アイツは僕の(私の)「技」を盗んだ云々...という陰口を叩く、って。

ダンスの上手い下手は別として

人に教える、という意味で不適格な人っている。

まあそのうち自然淘汰されるんだろうけど。


イーディーはこの対極にある人。



この日の参加者は三十名弱と思ったよりも小規模で、東洋人は私ひとり。

女性のスタイリング講座だけど、ペアワークのヘルパーとして

男性の参加者もほぼ同数いた。

後で知ったけれどこの日は男女とも参加者には

かなりの数のインストラクターが含まれていた。

(上手い人が多いなあと思ったけれど、

インストラクターとして教えるレベルなのかと思うとまた違った感想)

技術的なことでいえば、マルティプル・スピン、連続回転、の時の

重心の取り方などはとても参考になった。

特にマジョリティーが苦手だと思う方、左スピンを集中的に

連続30回転くらいを何度も繰り返し。

一人の男性がまず右手で10回廻し、次に左手に持ち替えて10回、

更に次の男性にパスしてその人が10回、

最後にドロップでガバッと止める、何てのを何度も。

さすがに眩暈がきた。。。

でも不思議なものでこれもだんだん慣れてくる。

スピンするときのコツとして

DNA Molecule のように、と表現していたのも面白かった。

まず上半身をターンさせて下半身はそのあとについていくように、

螺旋状にねじれてくびれができているような

あのDNAの分子模型を思い浮かべて、と。

なかなかアカデミックな例え。

他に「セクシー・ポーズ」だとか

「シャイン」になった時の「フットワーク」だとか

いろいろなパターンも教わった。

(覚えられない...)

キューバ人やラテン人と踊る時にはこういうのは不要だけど

そうでない人と踊ることも多いし、

こういう「ワザ」を知っておくのも参考になる。

何より踊る姿がとてもチャーミングでコケティッシュ、

イーディー本人が魅力的な女性だったから

また機会があったら参加してみたいなと思う。