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2004年…夏

1996年の終わりから始まった自身としては最長となる連載「オーバーレブ」が最終回を迎えた

ヤングサンデーの7人の担当編集さんたちとアツい打ち合わせをしたり…海外へ行ったり…と

一生懸命に頑張って作りあげた作品の終わりはやっぱり寂しいものがあった

ここまで長く描いてこられたのも支えてくれた読者さんや単行本を売ってくれた本屋さん そして小学館という出版社あってのことだと思う…

全ての人たちに感謝し 新たなる決意を持って次回作に挑まなければならない…そんな気持ちでスピリッツの新しい連載に着手していた…

連載終了の打ち上げの時だった…
酒が入っていたからかどうかはわからないが 編集長に何故スピリッツで描くのか…と問い詰められた

しかし答えは簡単で 早く次の連載を決めたい自分とスピリッツからの依頼が一致したからだ

「オーバーレブ」の連載中 何度も何度も読み切りをやらせて欲しいと言ったが発表の場がないということで力を試すことが出来なかった! 終わりが決まった時に次の連載のネタ打ち合わせの話しさえ出なかったヤングサンデー

タイミングが合わなかった…と言えばそれまでだが 漫画家は経営者でもある 連載が終わってゆっくりと次の連載を考えるような悠長なことは言ってられないのだ

描いていなきゃたちまち給料はなくなる 自分は蓄えがあってもアシスタントたちは仕事が無くなれば給料はない 彼らのためにも仕事をやらなくちゃならないのは当たり前だった

スピリッツの連載はすぐには始まらなかったのでヤングサンデーで読み切りを描かせてもらえた

しかし この読み切りがとんでもない所で事件を起こす…