*注: この記事は一般的なアルゼンチン論です。例外があるのは承知の上で記しております事、ご承知おき下さい。
アルゼンチンは南米の中でもヨーロッパの血の濃い人が多い国です。
中南米の他の国の人達と話すと、「アルゼンチンは金髪美人が多い。」「アルゼンチンはイケメンが多い。」という意見をよく聞きます。
実際には、都市にもよりますが、それほど金髪の人が多いわけではありません。私の印象としては30%くらいでしょうか。それでも確かに他の中南米諸国と比較すればその割合は多いかもしれません。
では美男美女が本当に多いのか?
これも都市によるし、個人の好みにもよるのですが、私の印象では確かに多いです。
これまでメキシコとパラグアイにも住んでいましたが、美女の割合が高いのはパラグアイかな、と思います。その次がアルゼンチン。ただ、とびぬけて綺麗な人の割合はアルゼンチンかな。
そんな外見の美しさで有名なアルゼンチン人ですが、スペイン語圏の国々でもう一つ不名誉な特徴があります。
それはざっくり言うと、“イヤな奴ら”だということ・・・
特にアルゼンチンと国境を接するチリ、ボリビア、パラグアイ、ブラジルの人たちが“一般的なアルゼンチン人”に対して持つ印象は良いものではありません。(ウルグアイは割と親亜派。)
よく言われるのが・・・
1.高飛車である。
2.うるさい。口が悪い。
3.嘘をつく。
4.人種差別主義者である。
最初の“高飛車”について、「アルゼンチン人は自分たちをヨーロッパ人と思っている。」とか「アルゼンチン人はスペイン語を話すイタリア人である。」などとよく言われます。彼らは非常に愛国心が強く、そして先祖の祖国であるヨーロッパを愛しています。
そのせいか、他の中南米諸国と同列に扱われることを良しとしません。
アルゼンチン人の民族学者に聞いたのですが、新大陸への移民が始まったころ、他のラテンアメリカ諸国は支配層のスペイン人とその召使いや奴隷のような現地人およびヨーロッパから逃げてきた貧しい層(流刑の罪人含む)によって成り立っているのに対し、アルゼンチンはスペイン、イタリアの富裕層が多く移民してきて、現地人とあまり交わらずに発展してきたため、という説があるそうです。これについてはまた後日つぶやいてみたいと思います。
2番目のうるさい、口が悪い、という特徴については私も感じますが、大いにイタリアの影響を受けているようです。老若男女問わず、また社会的地位を問わず、他人を罵倒する言葉が頻繁に使われるのがアルゼンチンのスペイン語の特徴であり国民性です。私自身、学生の頃から縁あってアルゼンチンのスペイン語を勉強してきたのですが、アルゼンチン人以外と話すと「そんな言葉使ったらダメ!」と言われます。
イタリア語を少し勉強して気づいたのですが、イタリアの日常会話でも卑語が日常的に使われるのを知り、妙に納得しました。
次の“嘘つき”については、私にとっては中南米諸国はすべて同じかと思います 苦笑
ただ、悪意のある嘘ももちろんあるのですが、単純に事実誤認をしていて、それを本当だと思って人に伝える、悪意のない嘘の方が多い気がします。それはラテン人共通の“知らないとは言いたくない”“聞かれた以上は何とかアドバイスをしたい”という気質の表れかと思います。
最後に“人種差別主義”ですが、これも残念ながら事実だと感じます。アルゼンチンはここ数年不景気が続いていますが、昔からペルー、ボリビア、パラグアイ等から働きに来ている人が多くいます。彼らは建築現場、レストラン、家政婦、八百屋などで働いていることが多いです。アルゼンチン人は陰で彼らのことを差別的なあだ名で呼び、彼らが集まって住む地域は治安が悪いと言って近づきません。ただ、面と向かって差別的な発言をすることはさすがにないのですが、我々アジア人に対する差別はあからさまです。
アルゼンチンに住んだことのある日本人なら誰でも言われるのが中国人を表す“chino”という言葉です。通りすがりに見知らぬ人に言われたり、子供が遠くから叫んできたり・・・
私なんぞは自分で好き好んでアルゼンチンに来た新参者ですのでまだ我慢できます(?)が、生まれも育ちもアルゼンチンの日系人の方々も物心付いた頃からchinoと言われ続け、小さい頃はその度に泣いて親を恨んだと聞きました。
欧米諸国すべてに言えることかもしれませんが、ここ最近はLGBTを尊重することが主流になってきて、公の場はもちろん井戸端会議でもLGBTを揶揄することがタブーになってきています。これはもちろん良いことに違いないのですが、そうしたダイバーシティ尊重の潮流から取り残され、アジア人差別は根強く残っているのは非常に残念です。
