by Ceceilia Ahern と云うことで“映画”ではなく原作の方です。


地下鉄に乗ってボンヤリと停車駅のホームを眺めていたら Gerard Butler と Hilary Swank の秋色のポスターが目に入り「ジェリーが出演してるの?ラブストーリーなん??」程度の興味で検索もせずにいました。

先週、会社帰りの本屋さんに寄ったら棚にこの“P.S. I love you”が並んでいました。

“あ~あの映画の原作?”ということで購入しました。



アイルランド元首相を父親に持ち、21歳の時に初めて書いた小説がこの“P.S. I love you”。

世界42ヶ国で翻訳され、500万部以上を売り上げ、今まで発表した6作品すべてベストセラーという人気作家のようです。翻訳は林真理子さん。

もちろん彼女の本を手に取るのは初めてです。


舞台はアイルランド、ダブリン。

最愛の夫を脳腫瘍で亡くしたホリーと亡くなった夫ジェリー、彼らの友人、家族の“愛”の物語。

愛する夫を亡くして、その悲しみから立ち直れないホリー。ある日彼女のもとに小包が届きます。不思議に思いながら開けてみるとなんと亡くなった愛する夫から10通の小さい封筒。

ジェリーがホリーに宛てた10通のリストがありました。

毎月1通づつこのリストを開けて、中に書かれていることを必ず実行するようにとジェリーの“命令”です。

まず最初はサイドテーブルに電気スタンドを買うこと…部屋の電気を消して真っ暗な中、ベッドまでたどり着くのに足をぶつけて痣を作らないように… ジェリーと毎晩どちらが電気を消すかでの楽しい口喧嘩の思い出なのです。

こうしてホリーは毎月楽しみにジェリーからの手紙を開けて、実行して行きます。

実行していくうちにホリーは少しずつ、行きつ戻りつしながら、最愛の夫ジェリーを亡くした悲しみから立ち直り、新しい人生への扉を開ける準備が出来てくるのです。


こんなに、死んでも愛し続けてくれる人(男性)にめぐり合いたいと女性なら誰でも思うだろう(決してホリーの様に死なれたく無いけど…)

亡くなっても愛し続け、自分の死後の妻の身を案じ、彼女のために色々なサプライズを瀕死の状態から考えてくれる男性がいるなんて、女性としては最高の幸せかも知れない。

最愛の人を亡くすというとても悲しい物語ではあるけれど、とてもロマンチックでもあるし…


とても良くできた小説だと思います。

時々、これはなぁ~???と思う箇所もありますが、特にエピローグは無くても良いかもと思いますし、ダニエルの最後の行動も興ざめか?と…(翻訳の林真理子さんも同じようなことを書かれていて、やはり…と)

でも、ホリーとジェリーのお互いを思いやる深い愛、ホリーを囲む親友、兄弟、両親が活き々として素晴らしく、特に長兄のリチャードとの係りは微笑ましくて素敵です。


さて、映画の方は久々のジェリーの来日で盛り上がるのでしょう。私的に“かの”ダニエル役に(私はこのダニエルとホリーの関係が好きだった) Harry Connick.Jr. が出演しているので楽しみです。

来月18日から公開のようですね。


原作を読むのをお勧めします。

ただし、通勤時やカフェ、人前で読む時には注意が必要です。

何度か涙があふれて恥ずかしい思いをしました。


以下、一部抜粋です。

「君はひとりで生きていけないとぼくに言ったね。でもきっと生きていけるよ、ホリー。

君は強いし勇気があるから、きっとこれからも幸福に生きていくだろう。かけがえのない時間をいっしょに過ごしたよね。君のおかげでぼくの人生は、というか君はぼくの人生そのものだった。なにも後悔していない。」

こんな言葉を聞けたら… 汗汗汗