つづきさて、12日は映画“ゾディアック”の試写会によみうりホールに。
これまた久々に試写会に当選しました。
何処で応募したのが当たったのか?
ネットでも雑誌でもTVでも見たい映画があれば、ちょこちょこと応募はするのですが、元来“くじ運”が全く無いので…数えるほどしか当たった記憶が有りません。
過去最大は“スター・ウォーズのジャパンプレミア”でしょうか
かなり自慢(苦笑)さて、その“ゾディアック”です。
デビッド・フィンチャー監督
ジェイク・ギレンホール マーク・ラファロ ロバート・ダウニー・Jr アンソニー・エドワーズ 出演
見終わって「・・・・・・・・う~~ん」とかなり未消化状態となりました。
以下、少々ネタバレ有りですので、これから見ようと思う方は飛ばして下さい。
前宣伝で映画の重要ポイントとして犯人が新聞社や警察に送り付けた「暗号」が出ていたので、これを解読し、犯人を追い詰めていく犯罪ものなのかと“勝手に”思っていた(思い込まされていた)のです。
肩透かしを食った気分……
実はこの犯人“ゾディアック”の虜となり、彼を捜し求めて自らの人生を狂わせてしまう男達4人を追ったドラマなのだと“見終わって”解りました。
そして、この私もゾディアックを追い続けて家庭まで捨てたロバート同様に後半は犯人かもしれないという人物の名前が出るたびに「だれ?」「どの人?あっあの人か…」とすっかりはまり込んでいたのでした。
でも見終わっての未消化気分はやはり犯人が解らないこと。ロバート同様に「どんな奴なのか知りたい。誰なのか?」
これがデビッド・フィンチャー監督の狙いですか?
全体的に淡々と事件の廻りを追いかけているのですが、時々ぞうっとするシーン…特に地下室のシーンは本当に気味が悪く、早く逃げ出さないと……と見ていてロバートを追い立てる様な気分になりました。
新聞記者役ポールを演じたロバート・ダウニー・Jrは私のお気に入りの1人です。
アリー・マイ・ラブでアリーの恋人役を素敵に演じていて、毎回楽しみにしていたのに……
彼の悪い癖が出て、突然の途中降板

治療プログラムを終えて復帰し、現在はたくさんのオファーがある様子です。このまま順調に行って欲しい。彼は甘いマスクもですが、かなりの演技派なのです。
今回のこの記者ポール役もゾディアックに振り回され、アルコールとドラッグに溺れて、人生を捨ててしまうさまを良く演じていました。(なんか彼にダブルところも有りましたが…)
これからは期待してますょ

もう一度目線を変えて、ゆっくりと見たい映画です。
そして「あるスキャンダルの覚え書き」です。
リチャード・エアー監督
ジュディ・デンチ ケイト・ブランシェット ビル・ナイ 出演
ロンドン郊外の学校、あと2年で定年、身寄りも友人も無いベテラン教師のバーバラと裕福で歳の離れた夫と子供に囲まれた裕福な新任教師のシーバ。
ある事件がきっかけで親しくなる2人ですが、異常な愛情でシーバに執着するバーバラ。シーバの重大な秘密を偶然に知ったバーバラはこの秘密を手にシーバを自分の思うようにしたいと考えるけれど……
人と人との距離は非常に難しいものです。
“友達”と言っても色々な関係、つまり距離があるものです。
この距離感、距離の測り方が同じ人間同士なら付き合いはきっと上手くいくのでしょうし、長続きもするのだと私は考えます。
誰しも他人とは「この位の距離が適当かな?」と自然と計りながら付き合っているのだと思います。自然とね…
「付かず離れず」とは良い言葉で…まさにこの距離感だと思います。
但し、このバーバラの様に「孤独」は人の心の測りを駄目にする。
自分に対するシーバの態度を全て良い方に、孤独な心に都合の良い様にしか受け止めず、束縛し、自分を相手に押し付けて行く。
歪んだ愛情が受け入れられないと解ると裏切り行為と受取り、攻撃に出る。
ジュディ・デンチがこの孤独で心が異常になってしまった女性バーバラをとても怖ろしく哀しく演じています。
誰でもこうなる可能性は有るのだと思います。
そして、バーバラの愛情の対象になってしまったシーバも15歳の少年と簡単に関係を持ってしまう弱さ…傍からみれば充分に満たされている様に見えるシーバが抱えるバーバラと違った“孤独”もまた深いように思えました。
とにかくジュディ・デンチとケイト・ブランシェット、この2人の演技のぶつかり合いは素晴らしかった。
「孤独を飼い慣らせれば1人も楽しい」 誰の言葉だったかな?