たくさんの方にご訪問頂いている様子で、ありがとうございます。
引越し後の整理はまだまだですが、やっと書けました。
映画、ライラの冒険「黄金の羅針盤」です。
原作の大ファンである私は、去年から公開を楽しみにしていました。
何もこんなにたくさんやらなくてもと思うほど試写会がありましたが、いつも通りのくじ運の無さで全く当たらず23日に先行で見てきました。
Philip Pullman 原作の His Dark Materials 三部作を映画化したものです。
The Golden CompassはUS版のタイトルで、イギリスでの初版はNorthern Lightsでした。
日本では「ライラの冒険シリーズ」と呼ばれています。
たくさんの文学賞も取り、イギリスでは
指輪物語
高慢と偏見
に続いてイギリス人に愛されている(良く読まれている)物語 のようです。
かのハリー・ポッターシリーズの上を行く???
良く比較されるこの2つですが、「ハリーは子供にならないと読めないがライラは大人のまま読める作品」と表現する人もいます。
児童文学に分類されるのですが、宗教的(ミルトンの失楽園に影響を受けているとか)に深く、哲学的な内容も含んでいて、大人のファンも非常に多い反面、一部の宗教関連団体が抗議していることも事実のよう……
この宗教的な部分を映画ではどう料理するのか、特に最終章の「琥珀の望遠鏡」はどうなるのだろうか?
さて、余計な心配は後にして「映画」です。
19世紀のイギリス、オックスフォード。ジョーダン学寮で暮らす“孤児”ライラの物語。
但し、ライラの暮らす世界は私たちが暮らす世界と同じようでいて、全く違う世界。
一番の違いはこの世界で生きる人間全てが“ダイモン”と呼ばれる動物の姿をした精霊(目に見える動物の姿を借りた精神、魂でしょうか?)を持っていること。
映画の中では、このダイモンと人間とのつながりについて殆ど触れていませんし、ジプシャン達が何故ライラを守り、北の果てまで連れて行ってくれるのか…さらわれた子供達を救うということに映画はなっていますが…
鎧熊のイオレクが何故、追放されたのか… ダイモンを切り離すことはどんなに残酷で非情なことなのか等々
書けばきりが無いのですが。。。。。。。。
映画は物語の表面をサァ~~~っとまるで疾風のごとく走り抜ける様に進んでしまう。
えっ~
へぇ~
でアッという間に終わってしまいました。
う。。。。。。ん、なんだかとても薄っぺらな感じを受けました。
素晴らしいキャストに恵まれて、良い配役なのに……
ライラは12歳or11歳かな?
子供が大人になる、思春期にさしかかる時期。この時期にジョーダン学寮で“保護”されていたライラか突然外の世界に飛び出し、たくさんの経験をし、たくさんの人に会い、色々な世界を見て、彼女が大人になっていく過程で自らの意思に関係なく、彼女の行いが世界を救うことになる。
これが、His Dark Materials の大事な“核”でもあると思うのですが、この物語の表面を駆け抜けるような盛りだくさんの深み無しのような作り方で3部作は続くのだろうか?
と私的に心配になりました。
ただ、原作を全く知らずに見た友人達数人は「面白かった」と言っていましたので、「原作に勝る映像無し」ということなのでしょうか???
しかし、映像は非常に綺麗でした。
特にイオレクがライラを背に乗せて雪原を走る映像は、原作ファンで映画を楽しみにしていた私には鳥肌が立つほどに感動のシーンでした。
ぜひ、ぜひ3部作完結するように……
そして、この映画を見た方には、是非原作を読んで頂きたいなぁ~と心から思います。
見ない方にも。。。。。