20代後半、私は病んでました。いわゆる摂食障害と、うつ病です。

 自分のレベル以上の学校に進学してしまい、ついていくために、必要以上に頑張りすぎたのか、何なのか、色々限界だったんでしょうね。あとは家庭の問題も絡んでたみたいです。当時の私はガリガリで、手足も冷たく、髪の毛も細くなり···とにかく異常な状態でした。

 学校を休学し、離婚して離れて暮らしていた母に引き取られ、療養することになりました。

 母には再婚した旦那さんがいました。
 人間的にすごく難しい人で、離婚歴2回のいわゆるモラハラ系。実の親にも暴言を吐く人でした。私は嫉妬の対象にもなってたので、母は板挟みで大変だったはずです。

 引き取られてすぐ、母の旦那さんが大阪に転勤になり、私もついていくことになりました。大阪で定期的に心療内科と、別に大阪市の機関のカウンセリングにも通いました。そこの先生の勧めもあったのか、少しずつアルバイトもしました。
 ある日、とある、音楽のグループにも入りました。

 病んでた時の記憶は断片的で、経緯はよく覚えていません。

 このとき、大阪に行ったことは、私にとっては良かったと思います。土地柄なのか、本当に色んな人にお世話になり、助けてもらいました。みんな温かかった。大阪に足を向けて寝れません。

 大阪にいたのは2年半。先に母の旦那さんがもどることになり、私は1年弱、一人暮らしをし、少し遅れて、もとの場所に戻ってきました。ただ、母の家の近所で一人暮らしをすることになりました。

 そこから、心療内科に通院しながら、少しずつ派遣社員で働きはじめ、派遣先で正社員登用となり、今の会社に転職し、今に至ります。

 摂食障害が完治したのは、30代後半のことです。

 病んでた時間は、正直辛く、いまでも、たくさんの後悔と、みんなに心配かけたことに申し訳ない気持ちがあります。[私は人より何処かきっと、おかしい。病んだ歴史があるから]という思いは今もずっと消えません。

 ただ、必要な時間だったのかな、と思います。  
 自分の限界を知り、自分を見つめ直し、これからどうやって生きていくか、立て直すための時間だったり、沢山の人に支えられて生きていること、それが決して当たり前でないことを知る時間だったり。

 今でもとことん悩むし、いろんなことが嫌になることもありますが、とことん落ちてしまいそうなときは、[心療内科に行こう]と決めています。

 今、まさに闘っている、つらい人もいるかもしれませんが、治った人がここにいます。