FBIニューヨーク支局



メリッサは扉を開け廊下に出た、今の所見つかっては居ない
メリッサは一つ目の角をゆっくりと曲がったが

運良くその先にも人は居なかった

あと一つ角を曲がればブライアンのオフィスだ、メリッサは捕まらなくて済むかもなどと考えるようにもなっていた

そして、最後曲がり角についた

メリッサは少し廊下を覗いた
「よし誰も居ない」


しかし、監視カメラはしっかりとメリッサの姿を抑えていた

銃を持った捜査官が廊下を歩いて無線で連携を取っていた
「メリッサは支部長のオフィスの近くに居る」

「あぁ私は南の廊下から向かっている」



メリッサは自分は既に囲まれている事も知らずに

ブライアンのオフィスに向かい歩き始めた



「メリッサは支局長のオフィスに向かって歩き始めた」
だんだんと捜査官とメリッサの距離も近づいてきていた



メリッサはブライアンのオフィスの扉をゆっくりと開け中に入った


そして、直ぐにブライアンの携帯電話を彼のデスクの隅に無造作に置いた



その瞬間、扉が行きよいよく開けられ
捜査官達がなだれ込んで来た

「両手を見える所に出すんだ!!早く」



メリッサはため息をつくとゆっくりと手を上げた

すると捜査官の1人がメリッサの手を掴み荒々しく手錠をかけた

「待って誤解よ私は何もしてない」







メトロポリタン美術館


美術館の中で「電気屋」の帽子をかぶった武装した男達が銃を振り回していた

「早く出ていけ!殺すぞ」

武装した男達は美術館の中に居た人達を追い出している


その中に指示を出しているリーダーらしき髭をはやした男が居た
「おい!設置は出来たか」
髭の男は遠くの方に居る男に叫んだ


「あぁ今終わった」
遠くで返事をしたのはイケメンの男ジェーコブであった






数分前~


6人の男達は一列に並び歩いていた
そして、メトロポリタン美術館関係者専用入口にやってきた

男達はみんな両手に大きなケースを下げていた

男達は入口で止まった
すると中から中年で太った警備員のが出てきた
「すいません電気の点検に参りました」
先頭に居た髭の男がそう言った

すると警備員は下を向き今日のスケジュールを見た

その瞬間、髭の男は2つのケースを地面に置き背中からサプレッサー付きのハンドガンを抜きとり

警備員に向けて数発発砲した


警備員が床に完全に崩れ込んだのを確認し
髭の男はハンドガンをしまうと2つのケースを持ち上げ
中へと歩いて行った

後ろの5人も辺りを確認すると髭の男について中に入って行った




少し廊下を歩くと6人は皆違う部屋に一斉に入った


各部屋には美術館の職員や警備員や整備員などが居たが

男達はその人達を捕らえる事はせずに銃を突きつけてこう言った


「私達はこの美術館を爆破するためにやって来た」



メリッサは携帯電話を切ると
辺りを確認してエレベーターの横の非常階段の扉に入った



するとメリッサは自分の携帯電話を取り出して全メモリを消去し始めた
そして、消去し終わると携帯電話を2つに折り、窓から投げ捨てた

次にメリッサは上を確認し意を決して階段をゆっくりと登り始めた





ジョンとアルバートはメリッサの家でその監視カメラの映像を見ていた

「ちくしょうアイツ捕まる気で居るぞ」
アルバートが言うと

不意にパソコンの画面が乱れ始め

監視カメラの映像が映らなくなってしまった

「どうなってるアルバート!」


「多分ハッキングしてるのがばれたんだ」
アルバートがパソコンをどう操作しても監視カメラの映像は戻らない

「映らないのか?」

「あぁこれ以上やると、こっちの場所までバレる可能性があるから残念だが深追いは出来ない、今頃FBIは本当の監視カメラの映像を見ているかもしれない…」
アルバートは情けない気持ちでいっぱいだった

「じゃあお手上げってことか」
ジョンはソファーに深く腰をかけた







FBIニューヨーク支局
5分程前~




ブライアンはメリッサが何を盗んだか気になっていた
「ティナ!メリッサが何の情報を盗み出したか分かったか」

「えぇ今言おうと思ってたんですが…それが支局長の通話記録なんです」

「私の通話記録だって、それ他誰かに言ったか?」
ブライアンは小さい声で言った

「いいえ、誰にも」

「では誰にも言うな」
ブライアンはティナを見つめて強目に言った


その時1人の捜査官が大きい声でブライアンを呼んだ
「支局長!!来て下さい」


ブライアンはそこに走って駆けつけた
「どうした?」

「メトロポリタン美術館で立てこもり事件との一報が入りました!」


「フロイドは居るか」
ブライアンが叫んだ

「フロイドは今メリッサ捜索にあたってます」
近くの捜査官が言った

その捜査官はちょうどフロイドと無線で話していた
「ブロイド待て、今メトロポリタン美術館で立てこもり事件があって、ブライアンがお前を呼んでるからすぐに来てくれ」

ブロイドは2階からエレベーターに乗りメリッサ捜索に向かう所だったが、その呼び出しを聞いてそのエレベーターに乗るのを止め、そのエレベーターにメリッサが潜んで居ることもつゆ知らず
北エレベーターに向かった



ブライアンは捜査官達に指示を出していた
「現場の指揮はブロイドに任せる、ブロイドはまだ来ないのか」

その時、丁度ブロイドが帰ってきた
「支局長遅れてすいません」

「ブロイド、メトロポリタン指揮頼んだぞ、今すぐにチームを組んで向かってくれ現場の様子は全く分からないんだ、あと州警察はもうSWATも配備したと聞いている、頼んだぞ」

「はい分かりました」
ブロイドはそう言うと捜査官達を引き連れてメトロポリタン美術館に向かった






携帯を捨てたあとメリッサは階段を上がりブライアンのオフィスのある階まで来ていた


メリッサは階段から廊下へ出る扉から廊下の様子をうかがっていた

支局長ブライアンのオフィスはこの扉から20m程の歩いた所にあった

必ず携帯電話をオフィスに置いてからでないと捕まる事はできない

メリッサは心を決めて扉を開けた
FBIニューヨーク支局

メリッサは小さな窪みに息を潜めて隠れていた

「大丈夫?バレてない?」
メリッサは窪みの奥で小さくなっている


「あぁ大丈夫だメリッサ次の合図でそこのエレベーターに乗るんだ」
アルバートが言った
ジョンは監視カメラをチェックしている用だ


「今5階よ途中で誰か乗ってきたらどうするの」


「いいから言う通りにするんだ今捜査官達は下からしらみ潰しにメリッサを探している、で今は捜査官は2階に居るんだ、からタイミングを見てメリッサは2階に行ってくれ」


「2階に?!」

「そうだ1階にエレベーターで行くのは危険だが2階を調べたばかりで捜査官は少ないはずだ…行けるよ…今だよし行くんだ」


「えっ」
メリッサは言われるがままエレベーターのボタンを押した、するとエレベーターは直ぐに来て、扉が開いたためメリッサは急いで乗り込んだ

「2階ね」
メリッサは2階のボタンを押すと

エレベーターの扉はゆっくりと閉まった


「メリッサ大丈夫だ落ち着け」
ジョンは言った

エレベーターが4階…3階と下がって行くにつれ
メリッサの緊張はどんどんと高まっていっく



アルバートが監視カメラの映像を見ているとあろう事か2階のエレベーター入り口の前に1人の捜査官が居るのが分かった

それをみてアルバートは叫んだ
「やばいぞ2階に誰か居る」


「えっどうしだのアルバート」
メリッサはアルバートが何を言っているか分からなかった


その瞬間エレベーターの扉が開いた



メリッサは恐る恐るエレベーターから2階のフロアをのぞくと
後ろを向いている捜査官の男が居た

メリッサはエレベーター内の死角に息を殺して隠れた


捜査官は無線で誰かと話している
「そうです1階と2階にメリッサの姿はありませんでした、あぁ今上に向かいます」
捜査官はエレベーターの方を向き、中に一歩足を踏み入れた


メリッサとその捜査官の距離は1mも離れては居ない
もし捜査官が振り向けばメリッサはバレてしまう



その時、捜査官が驚いた表情をした
「えっ本当ですか、はい今戻ります」


捜査官は通信相手にそう言うとエレベーターから出て反対方向に走っていった

そうしてメリッサはなんを逃れた



「アルバート!!次は」

「すまないメリッサいきなり表れたんだあぁ次はそこを左に見つからないように行き西階段に向かってくれ」

「今度は前からブライアンが現れたりしないでしょうねぇ…あっブライアンに携帯電話を返さなきゃ」
メリッサは大切な事を忘れていたのだ


「焦っていて大事な事を忘れていたなぁ」
ジョンがため息を付いた


メリッサは静かに言った

「ブライアンのオフィスは…3階ね」


「3階には捜査官がたくさん居る今行くのは危険過ぎる」
ジョンは監視カメラの映像を見て言った

3階には大勢の捜査官が居た


「メリッサもういい携帯電話はまた次の機会に返せばいいから一回逃げてくるんだ、西階段まで行ければ逃げれる可能性が高い」
アルバートが言った




「FBI爆発させたら承知しないわよ」
メリッサは監視カメラを見つめてそう言うと

電話を切った