もう無理なの?
『誰かが外から殺虫剤を撒いてくる!』
『ピューピューと近所の換気扇の風が入ってくる!』
『ベランダを誰かが歩いている影がカーテンに映る!』
マンションの7階で生活をしているご利用者さま。
難病と障害を患ってはいるが、訪問介護・訪問看護など社会資源を上手に使い
独居生活をガンバッテいる。
頼りにしているお兄さんの入院が予定より長引いているらしい、不安が不安を呼び
症状が良くない日が続いている。
銀行に行きたいとDREAM号を予約して約束の時間に迎えにいくと、部屋中の隙間
を塞ぎ、サッシに目張りをしてくれと大騒ぎ!訪問ヘルパーさんや社協のボランティ
アさんには頼めないことをやってくれと子供のように泣きわめきながら訴える。
以前、都立府中病院の精神科ERのドクターが書いた本を読んだことがある。
『今日は変だ!』 『今日はおかしい!』 などと差別めいた表現は絶対に
してはいけないと力説していた。
『症状がよくない』 が正解なのかはわからない?
訴えを否定してやり過ごすのは簡単だが、それで不安が少しでも無くなるのなら
安全が確保される範囲でお手伝いするのが最善なのだろう。
きびしい表情だった顔に笑顔が出てきた。ウロウロと部屋を歩きまわっていたのが
椅子に座りポツリとひと言、『一人暮らしはもう無理なの?』。
私には答えることができませんでした。
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