【最期は生まれ故郷に帰りたい】 ②
朝6時半に病棟へ到着
昨日の尿量が気になる。
「800ml出ましたよ」 それを聞いて少しホッとする。
ターミナル期では、尿量がかなり重要なポイントとなる。
出発前に痰の吸引とオムツのチェック。
呼吸状態はあまり良いとはいえない。途中で何かある可能性は否定できない。
昨日ご家族に渡しておいた【搬送中のリスクに関する同意書】にサイン
したものを受けとる。「DNRですよね?」 再度病棟ナースと最終確認。
長距離搬送は、病状が思わしくない患者さまにとっては非常に負担が大きい。
一般の方はこの負担を比較的軽く考えがちなので、いつも十分説明
する必要がある。
酸素3Lマスクを装着したままストレッチャーへ移乗、出発する。
最初はご本人も不安気なので、ご家族に隣に座っていただき、
声をかけてもらいながら高速道を行く。
出発して1時間半、途中のバイタルチェックとオムツ交換のため
サービスエリアで止まってもらう。
ここで大変なことが起こる。
(つづく)
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