ナースの夜勤
痰の吸引は、夜勤帯の業務においてはかなりのウェイトを
占める。その他にも、いろいろ仕事はあるけれど、痰の吸引
をしないと、命にかかわるので、なにを置いても痰がらみの
患者さんの所には最優先に廻って行く。
というか、部屋から部屋へ、痰を引きに廻っていると言って
も過言ではない。
気管切開や嚥下障害などにより、自分の力で気管内の分泌
物を排出することができない場合、「気管内吸引」という処置
が必要となります。
細いビニール製のチューブを使って、掃除機のようにして
口や鼻から痰を吸いだすのです。それは本人にとっては痛い
し苦しいし、とってもイヤな医療行為なのです。
寝たきりで、ふだん言葉を発しない患者さんでも、
「くるしい」「痛いよ~」と叫び、しゃべった・・・
!と、
こちらをビックリさせることもあります。
手をバタバタとさせて激しい抵抗をみせ、吸引しようとする
手やチューブを阻止しようとするため、かなり格闘すること
も多いです。
ある患者さんは、鼻から吸引すると
「ゲホッ、ゲホッ」と咳をしたあと(咳嗽(がいそう)反射といいます)
「ハックショイ」と、必ずクシャミを3~4回します。
なので、吸引したあと即座にベッドサイドから離れて避難しな
いと、たいへんなコトになるのです。
いわゆる 『痰まみれ状態』 で、飛沫感染とか言ってるレベル
ではあ~りません。
夜勤が明け、無事日勤者に申し送りを終えると、車を運転し
て自宅に帰る。ほとんど身体を休めておらず、心も体もグッ
タリだ。思考停止、なにも考えられない。
そんな中でもなにより心の中を占めているのは
「わたしは不潔だ」
という紛れもない意識。
医療用語でいう清潔・不潔は、日常的に使われている
意味あいとは大きくかけ離れています。
一般的には、清潔はきれい、不潔は汚いというニュアンス
で使われています。
しかし医療用語では、清潔エリアは滅菌・消毒されている
状態を指し、それ以外はすべて不潔エリアとみなします。
職種上、患者さんの唾液、血液・・・
飛散するそういった感染性の物質にまみれます。
早く家に帰って、シャワーを浴びたい
そしてビールを飲んで、まったりと眠りたい
頑張った自分へのご褒美の瞬間はサイコーです
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