最期の看取り Ⅰ | 介護タクシーなら東京青梅市の安心介護タクシーDREAM

最期の看取り Ⅰ

声をかけてもほとんど反応が無い・・・ ベッド


呼吸はしているけれど、苦しそうで、どうしてよいか

わからない・・・


看取りに立ち会うご家族は、大きな悲しみと同時に

そうした戸惑いを少なからずお持ちになります。


付き添っているご家族が、患者さまとの最期のとき

心残りなく過ごせるように、ナースは配慮します。


ひと晩じゅう お父さんのそばに付き添う娘さんがいました。

「身体が熱いような気がするんですけど・・」

「本人は苦しいと感じているんですか?」

など、次から次へと不安な気持ちをぶつけてきます。


こちらのしている小さな事柄ひとつひとつを、意識して

丁寧に説明します。

「血圧が下がっているので、心臓が送った血液を戻りやすく

して、血圧が上がるように、ベッドの足の方を上げています」

「床ずれが出来ないように、浅く腰の下にタオルを当てました」

「呼吸をするために、常にお口が開いていて、口腔内が乾いて

います。少しガーゼで湿らせますね。やってみますか?」


そうすると、娘さんは

「じゃあバスタオルを家から持ってきた方がいいですか?」

「口の中はどうやってすればいいですか?」

と、自分に出来ることを少しでもやろうとします。


「お任せします」というご家族には、無理に勧めません。


最期にお父さんにしてあげられた事を作ってあげたい


思いあがった考えかも知れませんが、こうした場面では

いつも、私なりにご家族の想いを汲み取るよう努めます。


最期の看取りの時間を十分持てたご家族は、死別後の

悲しみからの回復過程もスムーズであると言われています。


なるべくご家族の前で感情を表さないようには努力しています

が、どうしても苦手です。感情移入しすぎる欠点がある自分は、

こうした場面でご家族と話しながら、目が真っ赤になってしまうのです。うさぎ