やたらと高い電気代の話の次は
嬉しい「タダ」のお話(笑)

それは、水道代!

家を借りる時に不動産屋さんに言われたこと。
「水道代は家賃に含まれているから」

???

オーストラリアは水不足で有名で、
水道代は高いと覚悟していたのに、、、
何故???


どうやら最近まで「水道メーター」が各マンション(建物)に一つしか設置されていなかったらしく
水道代は家の大きさ=そこに住める最大人数に応じて「頭割り請求」しているそうです。
なので、賃貸の場合はザックリ家賃に含まれているとか。


えーーーーっ!
びっくり!


そんないい加減でいいの?
無料=使いたい放題=節水のインセンティブが全く働かないのでは?


オーストラリアの他の都市、メルボルンやブリスベンでは
新しいマンションには個別メーターを設置するように義務付けられているのですが
シドニーではホーンズビーという町にあるマンション群で実験的に
メーターの設置されているだけ、とのこと。

いい加減だなぁ^^;

近々水道代が15%も上がることもあって、
この「頭割り」制度、色々問題を起こしているようです。

おうちで節水している人にとっては、
誰が使ったかわからない水道代を払うのは腹立たしい
というのがみんなの本音。

というのも、数年前アシュフィールドというマンションでこんな事件がありました。
何かと問題を起こしがちな鎮台住民が、なんと2004年3月から2005年3月まで
一年間も水道流しっぱなしにしたそうです!


えーーーーっ!
あり得ない(>_<)

私有地内のことなので、水道局も勝手に止めるわけにもいかず
物件所有者がメーターを付けた結果、ようやく水を止めたそうですが
その時には既に水道代が15,000ドル。
(1ドル80円で計算しても、120万円!)

この額を同じマンション内の人で頭割りしたら、
一戸あたり1000ドルの追加請求が必要だったらしいです。



確かに、自分の家で節水しているのに、
身勝手な住民のせいで8万円も水道代の請求がきたら
怒り爆発、かも。


ビクトリア州ではメーターの設置を義務付ける法律が可決されましたが
シドニーのあるニューサウスウェールズ州では見送られました。
2006年から始まったホーンズビーでの実験では
250個のメーターを設置して費用対効果を割り出しているとのこと。
新規で設置する場合は一つ100~150ドルするメーターですが
個人で購入して設置する場合はその倍かかってしまいます。


シドニーではマンションが投資目的で購入されることが多く、
水道代も家賃に含んで貸し出せる場合、あまりメーターをつけようと
思う人がいないのは仕方ないですね。
自分で所有して住んでいる人や節水意識が高い人にとっては
メーターがあった方が「納得」して水道代を払える気がするのですが、、、


シドニーでメーター設置が義務付けになるような日が来るのか、
見守っていきたいと思います。