7月10日に発表されたオーストラリアの炭素税について、
国が真っ二つ、と言えるくらい盛り上がっています。
毎日新聞もテレビも炭素税の話でもちきりで
(どちらかというと反対意見が多い気がするのですが、、、)
政権の人気を比較しながら、今後どうなるのかを議論しています。


大まかなポイントは
・2015年までに40億豪ドルの予算を組むとしているが詳細は不明
・対象となるのは国内大手500企業(社名は非公表)
・2012年7月に23豪ドルの「税」としてスタートし、その後毎年2.5%ずつ値上げ
・2015年以降は市場に価格がゆだねられ、最低価格15豪ドル~最高価格は国際価格+20豪ドル以内で取引される
・高所得者に対する課税が2015~2016年には33%まで上昇する
・低所得者に対しては150豪ドルの税控除や補助
・にもかかわらず、価格転換により、300万世帯の暮らしが今と同じまたは悪くなる
・新しい話題として2050年までに80%削減の目標が掲げられた


今もめているのは、そもそもギラード首相が昨年8月、
総選挙前に
「任期中は導入しない」
と公言したにもかかわらず、上下両院で与党が単独過半数に達しなかったため、
国会運営のため、炭素税導入を主張していた環境政党の「緑の党」との連携をせざるを得ず
今回の炭素税導入に踏み切ったことが国民の信頼を裏切った、というようなニュアンスになっています。


現在、オーストラリアはインフレがすごくて、住宅価格も、食糧価格も毎年右肩あがりで
多くの家庭が共働きじゃないとやっていけないのに、それに炭素税が上乗せされ、一般消費者に
価格転嫁されたら暮らしていけない、と思っている人が多いみたい。


日本人としてみてみると、無駄が多くて、省エネ家電も徹底しておらず、
企業努力と生活改善でCO2排出削減は結構進むと思うのだけど、、、
まずは日本の企業にオーストラリア進出をして、エコ住宅やエコ家電を売って欲しい!

炭素税の詳細については、勉強しながらまた報告していきます☆