毎日食べる食事。
この食事をちょっとエコにするだけで、未来を大きく変えることができると思います。
今、原発の問題で、食の安全性についての関心が高まっていたり
風評被害をどう乗り越えるか、生産者さんとのつながりをどう強化するか
皆さん考えることが多いのではないでしょうか。
そんな中、食を変えることで、大きく変わった小さな村の映画を紹介したいと思います。
未来の食卓 [DVD]/バルジャック村のみなさん
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2008年11月にフランスで公開された『未来の食卓』は、
小学校の給食を全部オーガニックにするという試みに挑戦した
フランス南部のバルジャック村のドキュメンタリーです。
この村は、1年を通して気候が温暖なため、ワインの生産地として
有名な村です。
しかし、村民の63%が所得税を免除される「低所得層」で
必ずしも高価なオーガニック食材を買えるような状況ではありません。
映画の中でも、主婦の会話として
「みんなオーガニックに興味を持ち始めているわ。全部オーガニックにしているの?」
「全部なんて無理よ、、、不可能じゃないけど。でも、物を買わなくなったわ。必要なぶんだけ買うの。一つの成果だわ。前は、冷蔵庫が満杯だったけど、今は空っぽ。大事なのは温かい食事よ。」
「今は効率よく買っている。なんだか、罪悪感が減ったわ。今は消費システムの外にいるわ。前は食べるのと買うのの繰り返しだったもの。今の世の中は食べすぎだわ。少し減らしても害にはならないわ」
というセリフがあります。
食材の無駄を減らして、その分オーガニックを買おうという工夫。
これは、オーガニックを「地産地消」「地元野菜」という言葉に置き換えてもいいと思います。
安価な輸入野菜や、加工食品を買うのではなく、
作り手の顔が見えるものを食べて、
食を通じての支援をする。
これこそ毎日できて、長期的にできる、最高のことではないでしょうか?
映画の中では、農薬の使いすぎて体調を崩した農家さんが、
無農薬に切り替える決断をしたり、
一方、慣行農業から無農薬に切り替えるのは難しいという
考え方を示す農家さんも出てきます。
一方的に「オーニガックはよい」とするのではなく、
多種多様な意見を織り込んで作っているドキュメンタリーなので
心に入りやすいと思います。
家族で見てもいい一本です。
機会があったら、是非ご覧になってみてください。