2008年4月に、オフセット・プロバイダーを比較するサイトがイギリスに登場しました。


残念ながら2011年現在、このページはなくなってしまっているのですが、


13団体の

・名称

・お金の使われ方(どうやってオフセットするのか)

・サイトの使いやすさ

・プロジェクトの情報公開度

・経済的データ

・オフセット計算機の有無

・CO2削減に対するヒントの有無

・一トンあたりの価格

などが一覧表になってます。





すごいなぁ、と思ったのは、ベストプロバイダーとワーストプロバイダーを選んでいること。


ちなみに評価が高かったのは


・Climate Care(老舗ですね)

・Blue Ventures Carbon Offset

・PURE

・World Land Trust.

の4件。

かなり詳細にプロジェクト情報を公開し、1トンあたりのコストを何に使ったか詳細に記してあるとか。





リンク先がないのですが、当時サイト管理人の方に許可を頂いて作った表があるので





NGなのも出てましたよ。





駄目な点は、オフセットの計算法方法があいまいなところや、プロジェクトの詳細がみえないところ。




確かに、説明責任果たしていないのはNGですよね。

ただ、ずっとCTFをやっていて思ったのは、


オフセットできればいいというものでもなく、植林することの意義というのは


カーボン・オフセット以外の意味もあるんですけどね。








京都議定書が発効され、オフセットに使えるクレジットをCERなどに限定する


プロバイダーが増えていますが、カーボンオフセットじたいはもっと前に始まっていて


「環境問題、特にCO2排出に対してなんとんかしたい」


という切実な思いから始まっていることを考えると、なんだか複雑な気持ちです。





小規模プロジェクトで、CO2削減以外にもメリットがあるプロジェクトもあれば


大規模で効率よくCERを生み出すプロジェクトもあり、どれがいいのか、


素人が評価するのは難しいと思います。


そのところが、オフセットを広める難しさに起因しているのではないでしょうか。





目の前にいる困った人を助けたい、とか


数年後、なくなってしまう森林を守りたい、という


人間の本能に訴える部分を、どのように数値化して、価値化していくのか。





プロバイダーの比較は、私たち自身に、なんでオフセットに参加するのか、


どこに価値を見出すのかを問いただしているような気がしました。





日本でも一時期たくさんプロバイダーが増えましたね。


事業の一部として始めたところも多いと思います。


最近あまり調べていなかったので、これを機に、またコツコツ比較をしてみます!