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一言劇場

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ん、と鼻から抜ける声で体温に浸る。
触れている肌はうれしくて、
触れられた肌はさみしい。
手や唇だけじゃ足りなくて、
全てを包んで舐めて溶かして、
境界なんか無くして欲しい。

あまりの貪欲さに思わず震えた
私に気付いたあなたが、

ん?
と優しいまでに問う。

ああ、ほんとうは、
その、それにこそ弱いのだと、

けして教えてなるものか。

忘れゆくこと
覚えていること

いずれ喪失の記憶ならば
どちらが幸せなのでしょう

この手はあなたに届くことなく
やがて崩れ落ち果ててゆく

ねえ 笑って
笑っていて それだけでいいから
露呈した真実は
望んだ形を与えてはくれなかった

私には影はなく
境界は曖昧なままで

これからどこへ行こう