「プチ起業」もぐり起業になってないですか? | 中谷あやの☆船橋市議会議員☆行政書士

中谷あやの☆船橋市議会議員☆行政書士

中谷綾乃のブログ。行政書士・起業支援20年/CTC行政書士法人代表/一般社団法人法人やまとなでしこ代表理事/地域で繋がる女性限定コミュニティ「微魔女会」主宰/なでしこオンラインサロン運営/やまとなでしこ魂♡着物でお仕事してます☆

どうも、綾乃です。


昨日書いた、小規模事業者持続化補助金ネタでもう一つ。


この補助金は、創業者ではなく、既に事業を行っている者が対象です。


個人事業主の場合は、確定申告書か開業届を申請書と一緒に提出する必要があります。


今回の補助金のご相談を受ける中で多かったが、実はまだ、開業届を出していなかったというケース。


特に、夫の扶養に入っている女性の場合、なかなか開業届を出す踏ん切りがつかなくて、1~2年前から、自分で商売をやって、実績もあるのだけれど、開業届も出してないし、確定申告もしてないという方が多い。


それで、気が付いたら月10~20万円くらい売上があるという方もいる。(結構多い気がする。。。)


でも、確定申告していない。


これって、もぐりの起業で、脱税よ!


お金を稼いだら、納税も一緒についてくる。


所得税、住民税、消費税、法人税。


会社経営してると、納税資金をプールしておくのが、大変なのよ!


プチ起業塾で、月に10万円稼ぎましょうというのを見かけたのですが、自営業で、月10万円じゃやっていけないよね~。


主婦の方が起業して、夫の扶養から出た場合、夫婦2人の収入合算で見てみると、収入としてプラスに感じられるラインはもっと高いと思う。

そして、もぐり起業の方が、起業塾や起業コンサルやってることがある。


昔、とある女性起業塾に行った時、講師の先生が、起業している事を夫に内緒にしていると言っていた。


自分が稼いでいる事を知られると、夫にお小遣いを上げろと言われるから、起業したことを内緒にしてるんだと。


そして、皆さんも、夫には内緒にするのがいいと勧めていた。


家計は、夫の給料だけでやり繰りして、起業して稼いだお金は、自分のために使いましょう!と高らかに、笑いながらおっしゃってましたわ。

ワタシはドン引きして、2回目は行きませんでしたけどね
((((((ノ゚⊿゚)ノ


起業塾の講師がこれじゃ、何も知らない生徒さんは、誤解してしまうわなと思いましたよ。


夫が知らないという事は、夫は妻の年収を知らず、配偶者控除を受けてるかもね。


配偶者控除で、よく誤解されてるのが、103万円という数字。


配偶者控除は、配偶者の年間の合計所得金額が、38万円以下であれば配偶者控除が受けらるというものです。


配偶者の所得が、パートやアルバイトなどの給与所得の場合、その年の給与収入が103万円以下であれば、給与所得控除額65万円を差し引くと、合計所得金額が38万円以下となって、配偶者控除が受けられるんです。


起業したら、給与所得じゃないから、給与所得控除額65万円は差し引けないの。


開業届出してないって事は、青色申告の届出もしてないから、38万円を超えたら配偶者控除を受けられないわけです。


年間収入が38万円超えちゃってるプチ起業さん、沢山いると思うよ。


夫に内緒にしている方も、結構な数いると思う。


悪い事をしているつもりもなくて、103万円以下であれば、大丈夫だと思ってる人もいると思う。


なので、前述の夫に内緒のプチ起業をお勧めしている講師の方は、ずいぶんと適当で、危なっかしいこと教えてるのねということです。


政府は、起業率5%を10%に上げるために、いろいろ手を打ってるけれども、開業届も確定申告もしていないけど起業している方が、どれくらいいるか、調査してるのかしら?


その方達が、どうして開業届を出せないのか、出さないのか?何故、確定申告できなかったのか、しないのか?本当の声を集めてみるといいと思うんだけどね。


起業のスタートは、みんな不安だらけ。


配偶者控除がなくなり、社会保険の扶養から抜けることで、逆に家計が苦しくならないか不安な人も沢山いる。


そこまで、自分が稼げるのか最初はわからないし、夫側の手続も沢山あるし。


自分が配偶者控除の枠を超えてる事を知って、いろいろ計算して、シミュレーションした結果、稼ぐことをセーブしたり、活動をやめちゃう人だっている。


夫と話し合って、開業届を出して、自営業者として、まっとうな道を歩く決心をする人もいる。


ワタシはそういう、決心をして歩き出す人がいると、全力で応援したくなりますね。


頼まれなくても、ガンガン応援しちゃう♪


政府は、扶養の壁が足かせとなって、主婦の方の起業のハードルが上がっている現実を知っているのかな?

最初はいいけど、仕事が順調になって、売上が上がってきた時に、扶養の壁は必ずぶつかる壁なんだよね。


配偶者控除廃止案は撤回されたり、夫婦単位の控除にする案が出てきたり、(夫婦仲が良い人ばかりじゃないので、微妙だよね。)まだどうなるかわかりませんが。。。


ここをそのままにして、女性活躍推進とか起業率アップとか、出来る訳がないと思う。


女性が何かやりたいという気持ちを後押しするような制度が出来ることを望みます!

起業支援の奥は深いのだ


応援ポチっと愛の手を~☆

 
にほんブログ村 


 にほんブログ村 

宝石赤地元船橋の女性を繋ぐコミュニティー
船橋LOVEな女性集まれ~!メンバー募集中♪

ラブふな微魔女会 

メールラブふな微魔女会お問合せ
 
sei微魔女会☆読売新聞に載りました♪ 

Ayano Nakatani

バナーを作成

CTC行政書士法人 
千葉県船橋市本町7-4-15 船橋本町ビル3階 
JR船橋駅徒歩1分アクセスマップ→こちら 
中谷綾乃直通メール(お問合せ・相談・ご予約)→こちら