ピッピスタイル☆

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“子どもはたけのこのようにすくすくと、
大人は竹のようにしなやかに”


心を整え、
見方を変えると、
自分も子どもも周りの人たちも
自分らしくしなやかにのびのびと
生きていけるようになります

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「うちの子、発達障害かも?」と思ったら最初に読む本

ー 長靴をはいた猫が、本で案内する発達の世界 ー

 

第6話 潜在意識の影響力

 

これは、迷っているお母さんのための物語です🍀

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その夜。

めめこは、猫が貸してくれた本を開いた。

 

「アメリカ発の3分メソッド

発達凸凹キッズが勝手に発達する

子育てのカギは潜在意識にあった」

ウィーロック橋本和香子 著  Amazon

 

 

 

 

 

「あれ、子育ての本だね?

猫は、『めめこのよさが思い出せるよ』って言ってたけど」

 

 

とはいえ、トオルも発達凸凹の特性は大きそうだから、

役に立ちそうだなと思って、めめこはページをめくる。

今思えば彼も発達凸凹が大きかったんだろうなと、元夫のことを思い出す。

 

 

 

 

読み始めたばかりで、めめこは衝撃を受ける。

「要求されたことをうまくできない子どもの感覚を体感できる30秒のワーク」をやってみたとき、ワークで指示されたことをやろうとしてみても頭と体がうまくつながらず、「どうして?どうして?」というもどかしさと焦りを感じたのだ。

「子どもたちはこれを日々感じている!」

思わずめめこは涙ぐむ。発達途上の子どもの健気さで、胸いっぱいになったのだ。

食い入るように、めめこは先を読む。

 

発達ピラミッドの話。

これは、この前猫がくれた灰谷さんの本で見たやつだ。

知っていることが出てきて、めめこはちょっと嬉しく思う。

 

ポリヴェーガル理論も出てきた。これも知ってる。

安心が大事、緑、緑。

そういえばこの本も、すごく緑な感じの語り口で書いてある。

めめこはふふっと笑う。

 

 

「親の役目は、

子どもを全ての不快や失敗から守ることでも、

常に子どもをハッピーにすることでもありません。

 

子ども自身が『健全な葛藤』を通して経験を積み、

そこから学んでいく環境を整え、見守っていくことです」

 

めめこはハッとした。

トオルが生まれてから、子どもがハッピーじゃない瞬間をたくさん見ては、何度も心を痛めてきたけれど、そこには必要な体験がたくさんあったことに気づく。

 

 

そして第5章に入って、めめこは猫が本をくれた理由がわかった。

「潜在意識」について書かれている第5章だった。

 

潜在意識とは日常でそこそこ使われる言葉だし、

スピリチュアルでもよく聞く言葉だけれど、

ここで出てくる潜在意識はそれらとは随分イメージが違っていた。

 

人は7歳までに、周りの人たちから、周りの社会から、たくさんの情報をインストールしており、

それらの「思い込み」が土台となって、今の私たちの行動を形作っている。

そして、幼い頃の「痛みの思い込み」もたくさんあって、

たとえば、小さな弟に手いっぱいの母親が自分のところに来てくれなかったときに

幼い心で「自分は大切にされていない」と解釈してしまったような痛みの記憶が

今でも潜在意識の中に生傷として残っている。

そして、それらの生傷が何かの出来事でつつかれるとき、大人になった今も傷が痛み、

心が揺さぶられて思わず反射的に反応してしまう。

自分も理由がわからないまま。

 

めめこは気づいた。

子育てを始めてから、誰にともなく「ごめんね、ごめんね」と思うことがよくあったこと。

「わたしなんか」という言葉が頻繁に意識のはしっこを出入りしていること。

子育てで困った時に、「もうおしまいだ!」と号泣した日があったこと。

潜在意識の中の「思いこみ」が関係していたのかもしれない…。

 

 

大きな気づきに胸がすうすうするような心許なさを感じていためめこは、

次の章で、潜在意識の思い込みを書き換える方法を教えてくれていることにびっくりする。

「そんなこと、できるんだ…」

【リワイヤ】というのがその方法だった。

本を見ながら、初めてのリワイヤを試してみる。

身構えていたのが拍子抜けするくらい、

簡単で、楽しげな動きをいくつかして、おしまいだった。

どんな思いを潜在意識に新しくインストールしようか、めめこは楽しみになった。

 

 

めめこは猫を思う。

猫は、わたしならできるっていつも信じてくれていて、

この本をくれた。

わたしの心細さを救いたくて。

 

わたしはもっと、

しなやかな強さを持てるかもしれない。

 

 

(つづく)