ひろゆき 『どうして どうしてこの人は知っている

あの東西戦以降の 俺のこの停滞を どうして』


ひろゆき 「赤木さん どうしてそんなこと言い出すんですか

唐突に 9年止まっていたとかなんとか」


赤木 「どうもこうもねぇ ただそう感じたんだ 意味もなく」


ひろゆき 「そんな 意味もなくって なんですそれ」


赤木 「感じたんだ 今日会って一見 朧(おぼろ)だなって

命が煙っている そう お前の全体からまっすぐ生きてない淀み 濁りを感じた

苦戦の匂い 立ち止まりを感じた たぶんお前は・・・」


ひろゆき 「そんな よしてくださいよ勝手に それって印象じゃないですか

根拠も何もない ただの印象」


赤木 「そう印象だ でもそれで充分 おおよそ誤らない

その人間の状態をおおよそ誤らない なーに難しく考えることはないんだ

命ってのはすなわち輝きなんだから

輝きを感じない人間は 命を喜ばしてない
んだなってすぐ分かる

どうして命が喜ばないかといったら これまたひどく単純な話 要するに

動いてないのだ 動いてない

命の最も根源的特長は 活動・・・ 動くってことだ

動かなくなったら即 死なんだからよ

それは微生物から人間まで変わらない たぶん・・・

お前はあの東西戦からこっち 約9年 半死っ!

わけ分からないんじゃないか 自分でもこの9年 何やってるんだか」


ひろゆき 「分からない 赤木さんには分からない

へこたれる人の気持ちが分からない やろう・・・と思っても最初から萎えてしまう

心ならずも停滞してしまう そんな人間の気持ちが分からない なぜなら

何でも出来る人だから」


赤木 「フフ そうかな けどよ 仮にそうだとしても そういう才能みたいなことと

命は関係ねえだろ いわゆる凡庸なヤツの中にも輝いてる者は沢山いる

楽しむか 楽しまないかだけだ 勝負するってことよ」


ひろゆき 「だからそれが無理なんですって 赤木さん

勝負を楽しむなんていうのは あくまで勝つ人の話で 上には上がある

赤木さんや天さんの麻雀には届かないって分かってしまった以上

もう勝負なんて 勝負を楽しむなんて 不可能でしょそんなこと 違いますか?

ただ傷つくだけじゃないですか そんなことしても」


赤木 「そうかな 案外そうじゃないんだけどな フフまぁいいや そこは置いとこう

そこはひろの言う通りだとしよう しかし そんなに悪いかな 傷つくって

思うようにならず傷つく・・・っていうか イラつくっていうか そういうの

悪くない まるで悪くない 俺はいつもそう考えてきた

痛みを受ければ てめえが生きてるってことを実感できるし 何より・・・

「傷つき」は奇跡の素 最初の一歩となる


$惟神(かんながら)を噛みながら